自分らしくいられずに、嘘に嘘を重ねて生きていたら、それはもう自分ではない。もう一人の自分がやったことであって、本来の自分の達成感には繋がりようがないと思うんです。

「嘘じゃない、私がやったんだ」って思えるから、達成感に繋がったんだと思います。1年を振り返ったときに、初めてです。こんなふうに思えるのは。「私は、私のペースで歩めばいいんだ」って、今、すごく前向きです。早く3年くらい経ってほしいな(笑)

皆にも「大丈夫だよ」って言いたいです。「焦らなくても、絶対に着地できるから。時間がかかっても大丈夫だよ」って。

「息継ぎしないで25mプールを泳ぐのと、流れるプールで優雅に25m浮いて行くのとどっちがいい?」って聞いたら、後者だと言う人は多いと思うんです。

でも、どちらにも絶対にゴールはある。だから大丈夫。

私は、まだ「ゴール」には至ってないし、プールにプカプカ浮いている最中ですが。「ゴールできる」っていう自信だけはあるので、来年からは、そのゴールを目指していきたいです。

--泳いでいる途中で、立ってもいいですよね。

もちろんです。途中でジュースを飲んだっていいと思います(笑)

大丈夫ですか? こんな1年の振り返りで??

--すごくいいと思いますよ。今年の振り返りは、出来事をメインに「あのときこうだった」というお話以上に、佐江ちゃん自身を軸にした1年の振り返りができたと思います。こういう振り返りは、連載でも初めてだったと思います。

初めてだと思います。お仕事ではなく振り返るのは。ゴールを目指して、前向き。それがいちばんですよね。

--そうですね。それでは最後になりましたが、今年もたくさんのお話、ありがとうございました。よい、クリスマス & 新年をお迎えください!

はい! ありがとうございました。

次回の更新は 2022/1/7(金)予定です。

撮影:山田大輔 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア&メイク:大場聡美

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

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