目標の立て方にも性格が出そうですね。

例えば、20個目標を掲げて、達成できたのが3つだったとしますよね。「3つしかできてなかった(泣)」と、ヘコむ人もいれば、「3つもできた!」って笑える人もいる。

私は確実に前者です。「できたこと」を喜べばいいのに、3つ「しか」って、思ってしまう。10個目標を掲げて8個達成しても、「何であと2個できなかったんだろう」って、思ってしまうタイプです。

人によって感じ方が違って、本当におもしろいですよね。

--立てる目標も、達成しやすい目標ばかりを立てる人もいれば、ハードルをものすごく高く設定する人もいますよね。

そうですね。この1年は、ネガティブ思考のスイッチが入らないように、マネージャーさんに、常に軌道修正してもらってました(笑)。「何でそんなにネガティブなの? もっと自信を持って!」って、事あるごとに言ってくれて。

そのおかげで、「良い加減」を常に、意識できていたんだと思います。

「もっと自信を持っていいんだよ」というのは、ファンの方も言い続けてくれていることなんです。でも、自分は基本的にネガティブだから、気を抜くとすぐに「こんな私が自信持っちゃダメだ」って、思ってしまう。

だから、閉じこもっていたネガティブの殻を、近くでガシガシ破ってくれたマネージャーさんの存在は大きくて。すごく感謝しています。

--今年、佐江ちゃんが話してくれた中で、「良い加減」のお話はとても印象的でした。それ以外にも、夏に『王家の紋章』の再再演を観劇したときのことを話してくれた回は印象的で、ファンの方の反応も大きかった回だったと思います。(第47回)

フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第47回

『王家の紋章』を観にいったのも、今年の大きな出来事でした。

先月、Yahoo!さんが取材してくださった、私の記事が配信になったんです。その記事で、私の最後の言葉が『初めは苦手意識を抱いていたミュージカルですが、向いている部分もあるのかな』で終わっていて。

そう言えたのはたぶん、『王家の紋章』の再再演を観たからだと思うんです。ミュージカルは「向いていない」「怖い」と、ここ数年、かたくなに思っていたんですが、『王家の紋章』の観劇がきっかけになって、

「戻って来なきゃだめだ」

って、勝手に思ってしまって。

--「戻って来なきゃだめ」というのは?

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