ローソンのカツサンド

ひれかつの柔らかさとソースの甘みが優しい

ローソン「ひれかつ」(税込378円)
ストイックな印象さえあるローソンのカツサンド

続いては、ローソンの「ひれかつ」(税込378円)を食べてみます。「カツサンド」でも「ひれかつサンド」でもなく、「ひれかつ」。やや言いっぱなしにも感じる商品名ですが、その分ストイックな味わいを楽しませてくれるのではないかと期待が膨らみます。

挟まれている具材は甘口ソースがかけられたひれかつのみ。サッパリとした味わいのひれかつに、甘さでコクを出していることがよくわかります。

いただいてみると、ひれかつの柔らかい食感をまず最初に感じる一方、噛むほどに口の中に広がる肉の旨味。他コンビニの大半がロースカツサンドを展開しているのに対し、比較的サッパリしているひれかつをサンドにし展開することで、ローソンの強いアイデンティティを感じさせる一品に仕上がっています。

また、パッケージが容器に入っていて型崩れしないのと、小ぶりにカットされているので女性でも気軽に食べられると思います。カロリーは387kcal。ヘルシーにカツサンドを楽しみたい方にはうってつけの一品と言えそうです。

まいばすけっとのカツサンド

ロースカツとキャベツのバランスが絶妙で食べごたえあり

まいばすけっと「厚切りロースカツサンド」(税込298円)
味のバランスだけでなくコスパにも優れた一品

そして、最後にまいばすけっとの「厚切りロースカツサンド」を食べてみましょう。

酸味のあるソースに加え、粒マスタード入りキャベツを挟んだロースカツサンドで、食感とカツサンド特有の贅沢な味わいを楽しめる一品でした。一口食べた瞬間、まず感じるのはキャベツのシャキシャキ感。次に、ロースカツの弾力とパンチある味わいが口の中に広がり、絶妙のバランスでいただけました。

特筆すべきは、今回試したコンビニ4社のカツサンドの中でも、ソースに最も酸味を感じたところ。また、「税込298円」というコストパフォーマンスもありがたく、なかなか優れたカツサンドのように思いました。

【まとめ】コンビニ4社のカツサンドは甲乙つけがたいうまさがあった!

コンビニごとに具材・調味料が大きく異なる

手軽にガッツリ食べられるのがカツサンドの魅力

というわけで、コンビニ4社のカツサンドを食べ比較してみましたが、どのカツサンドも相応のボリューム感を感じた一方、トンカツそのものはもちろん、キャベツがあったりなかったり、ソースのインパクトが違ったりと、各社ごとにその個性は大きな違いがあることがわかりました。

筆者個人的にはローソンの「ひれかつ」のストイックさと、バランスの良さに最も心を奪われましたが、人それぞれの好みによってベストチョイスは変わってくると思います。

本記事をご参考に、是非あなた好みのカツサンドを見つけて食べてみてくださいね。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。