恋愛は追う方が楽しい

撮影/小嶋文子

――本作は「ラブコメ」ということで、コメディ部分の感想も聞かせてください。

瀬戸:金田はモノローグで補う感じで、芝居自体でコメディを見せるところはなかったかも。柳瀬は少しあったよね。

内藤:そうだね。金田は一人になった時にコメディになるところがあるけど。

瀬戸:コメディ部分は柳瀬が担ってくれています。

内藤:後半はわりとね(笑)。

瀬戸:前半はキュンキュンしてもらって、後半は笑いながらキュンとしてもらえたらと思います。

撮影/小嶋文子

――お二人は柳瀬と金田の恋愛をどのように見ていましたか。

内藤:柳瀬をやっていて、やっぱり追われる恋よりも追う恋の方がいいなって思いました。純粋に愛を伝えてもらえるのは嬉しいですけど、「好きでいてくれるからいいや」みたいな余裕が生まれてしまうのは違うな、と。(瀬戸に向かって)どっちがいい?

瀬戸:わかる。俺も追う方が好き。

内藤:やっぱり恋愛は追う方が楽しいんだろうなって思いました。

――でも、金田は自分の気持ちが素直に表現しきれなくて切ないところもありますよね。

瀬戸:そうですね。そこら辺は難しい。金田の場合、柳瀬への憧れが先に来ちゃってるから。金田の気持ちもすごくわかります。あそこに憧れがなくて、ただの先輩後輩の仲だったらまた違う結果になっていたんじゃないかと思います。憧れって大きいんだなって。

撮影/小嶋文子

――瀬戸さんが金田の立場だったらどうなったと思いますか。

瀬戸:僕だったらすぐに顔に出ちゃうから隠しきれない。態度にも出ちゃうし、ポロっと言葉でも言っちゃいそう。

内藤:そういうタイプね(笑)。

瀬戸:だから僕と柳瀬のドラマだったら2話か3話くらいで完結してる(笑)。

内藤:1話で完結しちゃうんじゃない?

瀬戸:そうかも。1話のラストで告白して、「完」ってなると思う(笑)。