今までのいいところどりをした集大成的なライブにしたい

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――ベストアルバムにはアニメ『緋色の欠片』の主題歌『ねぇ』と『高鳴る』も収録されています。

藤田「8月23日(金)の『Animero Summer Live 2013』にも出演させていただくことになったのですが、本当に『緋色の欠片』シリーズとの出会いには感謝しています。女性向けの恋愛ゲームだと主題歌は基本的に男性が歌うものらしいんですよ。でもそこで担当者の方が私の曲を推薦してくださって、その後もずっと関連作品が出るたびに関わらせていただいています。本当にありがたいなって思いますね」

――ライブツアーのお話も聞かせてください。すでに全国11ヵ所をまわり、あとはファイナル公演を残すのみです。

藤田「初めてワンマンライブをする場所が多くてドキドキしました。というのも、私の曲はバラードが多いので、静かに聴くものというイメージがあるんじゃないかなと思っていたんですね。でも中にはみんなに歌ってもらいたい曲もあって、ピアノ1台で盛り上がってくれるのかちょっと不安だったんです。でもどの場所もすごく盛り上がってくれて、安心しました。父が高知出身なので、四国でワンマンライブができたのも嬉しかったですね」

――弾き語りとバンド、ふたつのスタイルでライブをされたとか。

藤田「曲が同じでも弾き語りとバンドではぜんぜん違う感じでしたね。両方見に来てくれた人もいて、どっちも楽しかったです。ミュージシャンのみんなとは数年間一緒にやってきた仲間なので気心も知れているし、私の力を何倍にも押し上げてもらいましたね。ライブの中では写真を撮るコーナーも作ったんですよ。お客さんも私たちを撮るし、私たちもカメラを持って走り回ってお客さんを撮るんです。で、それだけだとつまらないから、そのコーナーのためだけに『写真を撮ろう』っていう曲も作って(笑)」

――それは楽しい時間ですね(笑)。長いライブツアーでは体力や気持ちを維持するのが大変だと思いますが、どうやってリフレッシュしているのでしょう。

藤田「睡眠ですね! 結局、ライブって睡眠がすべてなんだなと思います。体の調子がその日の集中力に影響するので体調管理が重要です。だから料理もなるべく自分で作るようにしています。ご飯作るときって手順を考えながらやるから、他のことを考えずに済むんですよ。そうしないと私はつねに歌詞のこととか考えちゃうから、脳を休めるのに料理は最適なんです」

――そしてツアーはいよいよ次回、7月31日(水)がファイナルです。

藤田「まだ少し時間があるので、今までの11公演をさらにブラッシュアップしたライブにしたいですね。私はオーケストラでライブをやるのが夢なんですが、今回はストリングスを増やしてクラシカルなシーンも作るつもりです。弾き語りやバンドも混ぜて、今までのいいところどりをした集大成的なライブを見せたいですね」


7月31日(水)のツアーファイナル、8月23日(金)の『Animero Summer Live 2013』、そしてウェディングソング『手紙 ~愛するあなたへ~』キャンペーン――藤田麻衣子にとって2013年は、さらなる飛躍に向けた特別な年になりそうだ。

7月3日(水)のニコニコ生放送番組『アニメぴあちゃんねる』では、そんな彼女が生出演して笑顔と声をファンに届けてくれるので、楽しみにしてほしい。

 

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ