この道を選んでいなかったら、自分が今、大切にしている人たちと出会えていない

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

――三角は1980年代に二十歳だったという設定ですが、その時代のものに触れた感想は?

当時の高田馬場駅周辺を再現したセットで撮影をしたんですけど、その年代の車とかもずらっとあって、自分にとってあまり見慣れていないものに触れられたのは貴重な経験でした。

それだけでも貴重なのに、さらにそこでお芝居もさせていただけて楽しかったです。いい時間でした。

――衣装も当時流行っていたロックTシャツを着ていましたね。

めっちゃ新鮮でした。衣装合わせの時に、「この時代ってこういう格好だよね」というのを、スタッフさんたちがたくさん考えてくださって。それも楽しかったです。

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――三角はレコードショップでアルバイトをしていましたが、レコードには馴染みはありますか。

ちょっと前とかレコードが流行ったこともありましたけど、僕自身は、レコードで聴いたことは一度もないです。ギリギリMDでは聴いていましたけど。当時は観に行った映画の主題歌とかをレンタルショップで借りて、MDに入れて聴いていました(笑)。

――映画館で映画を観るシーンもありましたが、映画館に行くことはありますか。

コロナ禍になってからはなかなか行けてないですね。大人数で行くとかはないですけど、前は行ってましたよ。アクションとか、ヒューマン系とか、あとは、日常生活の中で仕事と恋愛を両立するみたいなリアルな感じなのが好きです。

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――本作で描かれている「生まれ変わり」はあると思いますか。

今、僕は実際に生きているから、その先に行ったことがないですよね。みんなもそうだから、結局、誰にもその先があるのかどうか本当にはわからないですよね。ただわからないからこそ、あるかもしれないとも思えるんです。

そう考えると、生まれ変わりがリアルにも感じられて。誰かと別れることってすごく怖いことだけど、生まれ変わりがあると思えたら、それがちょっとした希望にもなるんじゃないかとも思えて。答えがないからこそいろいろ考えました。

――もし生まれ変わったらどうしますか。

この道を選んでいなかったら、自分が今、大切にしている人たちと出会えていないと思うので、それを考えると、僕は同じ道を選ぶと思います。

――最近、幸せだなと感じたことは?

毎日が忙しく過ぎていくんですけど、それも幸せだなっていう感じです。デビューする前の自分は、今やっているようなことがしたかったけどできなかったから、それができていることに幸せを感じますね。