4:ご褒美作戦

ベタですが、「ご褒美で釣る」という意見も。とはいえ、毎日の勉強に対してモノをあげるのは大変ですし、あまりいい策ではありませんよね。

「学校の宿題と公文の宿題をきちんと終わらせたらゲームを1時間やっていい、ということにしているので、ゲームやりたさに頑張っています」

「我が家はゲームもYouTubeもテレビもチケット制にしていて、毎日チケットに応じてやれる時間が決まっているのですが、宿題とは別に自主的に勉強をしたらその時間に応じてチケットが追加で発行されるようにしているので、その目的で勉強をしています。目的がどうあれ、まずは勉強を習慣づけたいので」

この方法は、ゲームやスマホのやりすぎを防ぐ意味でも効果的だと思いました。「宿題もしないでYouTubeばっかり見て!」と怒らずに済むためにも、逆転の発想でその情熱を勉強に利用してみてもいいかもしれません。

5:一緒に勉強する

子どもに「勉強しなさい」「宿題は?」などと責め立てる一方で、自分はスマホをいじっている……となると、子どもも「なんで自分ばっかり」「ママだってケータイ見てるじゃん!」と不満を募らせてしまいます。

「ちょうど仕事でとらなければいけない資格があり、『お母さんも勉強するから一緒にやろう』と子どもの宿題タイムに横並びで自分も机に向かってみたところ、意外と文句も言わずにその時間は一緒に勉強するように。『お母さんは何やってるの?』とこちらの勉強内容にも興味津々でした」

という、素敵なエピソードを聞かせてくれたママも。

自分が資格をとってみる、何か興味があることについて調べてみる、語学の勉強をしてみるなど、子どもが宿題をやっている横で「大人も一緒に勉強する」という姿勢を見せるのが一番の早道かもしれませんね。

6:好きなことや趣味を掘り下げさせる

学校によっては、家庭でノートを使って自分の興味のあることについて調べたり、好きなように取り組める自主学習(自学ノート)を取り入れている場合もあります。

それを積極的にやらせることで勉強の習慣をつけさせたママもいました。

「導入で親のサポートは必要ですが、やり方をつかめばあとは自分の興味のあることを勝手に調べたりしていくので、勉強によって知識が深まる、知的好奇心が満たされる体験ができる自学ノートはいい学びだと思いました。本人も遊びの延長で楽しんで取り組めているようです」

計算問題をたくさん解いたり漢字をたくさん覚えたりすることも大切ですが、一番大切なのは「勉強は楽しい」「学ぶことは面白い」と思えること。

まずはテーマ探しから。好きなことを深掘りする過程を手伝うなど、うまくサポートしてあげてくださいね。

世の中勉強がすべてではありませんが、勉強ができる、知識があることで選択肢が広がることは多いです。子どもが前向きに勉強に取り組めるよう、適切な声かけや工夫、環境作りをしてあげられるといいですね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。