撮影/小嶋文子

堤幸彦監督が演出を務め、演劇界トップの実力派俳優7人が集結して話題を集める映画『ゲネプロ★7』が4月21日(金)より公開中。

和田雅成、荒牧慶彦、佐藤流司、染谷俊之、黒羽麻璃央、高野洸と、それぞれが主役を張れる面々を集めつつ、その中心に立つのが三浦海里。2020年に配信されたオーディション番組『主役の椅子はオレの椅子』にてその座を射止めた。

物語は、ある舞台の制作発表記者会見からゲネプロ(=最終リハーサル)までの13日間を描くミステリーで、三浦らは劇中でシェイクスピア劇の主人公、ハムレット、シーザー、リア、オセロ、マクベス、ロミオと異なる作品の人物が真の主役を奪い合う舞台『シェイクスピア・レジェンズ』も演じる。映画と舞台が同時に楽しめるような作品だ。

7人はそれぞれ自身をデフォルメしたような役柄を演じていて、三浦は若者から絶大な人気を誇るユニット『劇団 SEVEN』に、急死したメンバーの代わりに加入した新人・山井啓介役を演じる。どこか現実の三浦自身とも重なる人の良さそうな青年という役どころだ。

三浦自身「よくも一堂に会したなと思いました」と語る豪華な共演者と共に作り上げた本作への想いを明かしてもらった。

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出演者の方々を知って、「えっ! うわ~」みたいな

撮影/小嶋文子

――2020年に行われたオーディションで主役に決まってから、約2年半経っての映画公開となります。三浦さんの感覚的には短かったですか? 長かったですか?

心境的には長かったかなとは思うんですけど、制作に関わった一人として考えると、主役が決まって、そこから他のキャストさんを選んで、脚本を書いて、撮影に関わる諸々を押さえてって思うと、めちゃめちゃ早いと思います。

なので、いち視聴者の目線からは長かったと思うけど、関わった身からするとめっちゃ早いという感覚です。

――制作の進捗は聞いていたんでしょうか。それとも急に脚本を渡されてみたいな?

そっちです(笑)。脚本をいただいて、それで他の出演者の方々を知って、「えっ! うわ~」みたいな。そこからは怒涛でした。

©映画「ゲネプロ★7」製作委員会

――和田雅成、荒牧慶彦、佐藤流司、染谷俊之、黒羽麻璃央、高野洸という、錚々たる共演者の方々を知ったときはどんな印象でしたか。

いやもう(苦笑)。トップの皆さんが揃っているので、ここの真ん中だと思うと……というのはもちろんありましたけど、よく集まったなと。本当に皆さんが主役級の方々ですし、常に何かしらの作品に出ていらっしゃいますから、よくも一堂に会したなと思いました。

――逆に舞台だと全員のスケジュールを長期間押さえないといけないので無理ですけど、映画だからこそ見られる豪華な組み合わせとも言えますよね。

本当にその通りです。お話の内容としては舞台化しても面白いなとは思いますけど、このキャストの方々を揃えるのは難しいですよね。それに、演出的に映像だからこそ見せられる部分もあるので。