役作りで模索したこと&重要なアイテムとは?
竹内涼真 撮影/福岡諒祠(GEKKO)
――内田監督とは、2020年のWOWOWドラマ『竹内涼真の撮休』以来ですが、「3年で変化した、成長した」と監督はおっしゃっていて、ご自身でもそれは感じていますか。
3年前とは全然違いますね。芝居に対する考え方も、引き出しも多くなっているはずです。意識も生活も変化したので、「だいぶ変わった」と内田監督に言っていただけたのは、すごくうれしいです。
――短い期間で濃い役作りをしたなかで、とくにご自身で模索したことはなんですか。
力輝斗の学生時代と死刑囚になり牢獄に入っている時の2つを描かなくてはいけなくて、そのビジュアルの変化は大切にしました。
髪型にしても、イメージを伝えてカツラを作っていただいて、服装にしてもそうです。そして現場に入って、まわりの風景や音や光といったものを敏感に感じ取って、彼の人生とリンクする形になるように体も馴染ませていきました。
『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』より
なかでも、カツラはすごく重要なアイテムで、つけると自然に声やしぐさが学生時代の力輝斗のモードに入っていくんです。
カツラをつけた自分をしっかり見ることは大事なことで、鏡を見てかっこつけるわけではなく、自分の顔や容姿を鏡で見た時に、そこで目で見て脳で判断して、いろいろと行動が変わってきたりもします。
今回は短い撮影期間だったので、早く役に馴染むためにすごく鏡を見ましたし、写真を撮っていただいたりもしました。すると、だんだん体の感じや座り方など、立ち振る舞いが変わってくるので、意識してやっていましたね。
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