──共有スペースが多い宿泊施設。いろいろなコミュニケーションが生まれそうですね。
そうなんです。ゲスト同士での交流はもちろん、スタッフもフレンドリーな人たちがたくさんいます。
海外からのゲストもすごく多いので、海外に来たような雰囲気もあるかもしれません。出張で都内に来る方が「ビジネスホテルじゃ味気ないから」と選んでくださることもあるんですよ。
ラウンジで黙々と作業をしたり、出会ったばかりのゲストやスタッフと会話を楽しんだり、どんな人でも楽しめる宿泊施設です。
──Cocts Akihabaraのコンセプトは「誰かのために、を日常に」ですね。一般的なゲストハウスとはどのような違いがあるのでしょうか?
Cocts Akihabaraは、自分の持つ「パワー」に気づいたり、社会貢献への第1歩を踏み出したりするためのヒントを散りばめたホステルです。
環境問題や難民問題、人権問題など、社会には問題が山積みですが「自分はちっぽけすぎる」と腰が引けてしまうことがありますよね。
1人で世界は変えられませんが、日々の選択を少し変えるだけで、誰もが世界を変える大きな歯車の一部にはなれるんです。
例えば、私たちが実践しているプロジェクト”STAY FOR TWO”では、1回の予約につき10円が、いろいろな社会貢献団体に寄付されています。
小さな金額かもしれませんが、ゲストが来てくれる限り、その支援はしっかりと続いていく。泊まることが誰かのためになる支援プロジェクトです。
2022年には、認定NPO法人 難民支援協会様より難民の方を紹介していただき、支援金を活用して、Cocts Akihabaraでの滞在を提供しました。
共に暮らし、当事者と交流することで、スタッフからもゲストからも、難民問題が自分ごとになったという声が寄せられました。