その他にも、LGBTQ+フレンドリーな空間づくりも大切にしています。
私自身、大学生の頃から東京レインボープライドに毎年参加していたり、身近な人にも当事者がたくさんいたり、常に身近なトピックだったので、Cocts Akihabaraでも性的マイノリティのためのセーフスペースを体現したいという想いがあるんです。
オールジェンダートイレの設置やチェックインフォームの性別欄の工夫に加え、ジェンダーやセクシュアリティに関する雑誌を置いたり、スタッフの研修に力を入れたりしています。
また、フロントでは竹歯ブラシと歯磨きタブレットのセットを販売していたり、シャンプー類や清掃に使用している洗剤がエコフレンドリーだったり、言われなければ気づかないような些細なことを含み、何気ないところも徹底してこだわっています。
──こういった取り組みは、社会について話すきっかけにもなりそうですね。
はい。嬉しいことにゲストから「これにはどんな意味があるの?」「ここはどうして社会性に力を入れているの?」と質問されたり、「すごくいいね」と声をかけられることもあります。
海外から来たLGBTQ+当事者の方が「日本はまだLGBTQ+に関する知識があまり浸透していないと聞いていたけど、ここには話せる人がいて安心した」と話してくれたこともありました。
ゲストハウスは、世界中から多様な人々が集まる場所。誰も取り残さないをモットーにしていますし、みんなが安心できて、議論や対話、そして気づきのきっかけにもなるような場所づくりを心がけています。
もちろん、シンプルに「ホテルよりも安かったから」「おしゃれだったから」と選んできてくださる方もいますし、どんなゲストも大歓迎ですよ!