作品を良くしたいとか、役をちゃんと生きたいとか、そういう気持ちは変わってない

撮影/小嶋文子

――野口役の浜辺美波さんとは本格的に共演するのが初めてだったそうですが、2人の嚙み合っていないのが嚙み合っているようなやり取りがとても面白かったです。

息が合っているのか、合っていないのかわからない、絶妙な関係ですよね(笑)。撮影初日、美波ちゃんは「これでいいのかな? わかんないんだけど」って言っていました。

福田組の作品にメインキャストとして出演するのは今回が初めてということもあったんですけど、(3作品目の)「俺もわからない」って言って(笑)。「監督がオッケーって言ってるから、大丈夫だと思う」と伝えました。なんかそういう僕らの空気感も、作品にとってはいいのかなとも思って。初日からいいやり取りはできていたと思います。

最初は2人で「どういう感じなんだろうね?」って探っていたんですけど、そこから自分は九郎をやっていく中で、「こんな感じなのかな?」というのをつかんでいって、美波ちゃんも同じ感じだったと思います。

そこに監督の演出が入ってきて、「できてるな。面白いな」と感じられるようになって、楽しくなっていきました。

©花沢健吾/講談社 ©2025「アンダーニンジャ」製作委員会

――加藤役の間宮祥太朗さんとは、ドラマ『水球ヤンキース』(2014年放送)以来、10年ぶりの共演になったそうですね。

前の時は10代だったので、感慨深かったです。顔を見合わせて芝居をしていると、当時のことをふと思い出したり。エモかったです(笑)。

――30代になって、そうやって10代から続けてきたことが、経験として糧になるような場面も増えているのではないでしょうか。

経験が確実に自分の中で力になっていると感じることもありますけど、逆に初心に帰らないと、と思う気持ちもあります。ただ、経験が積み上がっている感覚はあります。

撮影/小嶋文子

――特に2024年の公開作では、大規模な作品の真ん中に立つことも多かったと思います。同じ主演という立場でも、20代前半と今とでは心持も変わっていますか。

その作品を良くしたいとか、その役をちゃんと生きたいとか、そういう気持ちはずっと変わっていないです。

ただ、さっきも話したように経験値が増えたり、多少なりとも成長はできていると感じていて。それを堂々と出せるという自信が持てる部分が増えてきたりすると、また昔とは違った気持ちで挑んでいるところもあるとは思います。昔は単に挑戦でしかなかったことが、今は自信を持って届けられるものに変わっていたり。

――それは今作で言うと、どんなところになりますか。

わかりやすいことで言うと、ここまでアクション作品が続きていたので、そこで積み上げたものが活かせるだろうという想いは間違いなくありました。あとは学園ものもたくさんやってきたので、そこも活かせたかなと(笑)。

©花沢健吾/講談社 ©2025「アンダーニンジャ」製作委員会

――本作では同じ事務所の後輩でもある宮世琉弥さん(蜂谷紫音役)との共演もありましたね。

ただ、後輩と言っても初共演だったので、そこまでたくさん話はできなくて。いち共演者として、現場がやりにくくならないような雰囲気が作れたらいいなとは思っていました。

もう少し共演シーンが多かったら、もっといろいろ話せたんじゃないかとは思うんですけど。僕もあまり器用ではないので、何話したらいいかとか、いろいろ考えていたら終わっちゃってました(苦笑)。

――山﨑さんにあこがれていると明言する後輩も増えてきましたよね。

それが難しいんですよ。僕もどう接するのがいいのかわからないんです。役の感じでそういうふうに思っていてくれていたのに、僕本人のキャラクターで接したら、果たしてそれはいいことなのか?と。僕の対応がどうその人に作用するのかわからないので、そこはこれからもっと研究が必要なところだと思っています(笑)。

©花沢健吾/講談社 ©2025「アンダーニンジャ」製作委員会


写真撮影の際は、「1年が過ぎるのが早い!」などと、スタッフの方々と談笑しながらも、カメラを向けられると一瞬で素敵な表情を見せてくださっていた山﨑さん。劇中でも、普段は低めのテンションながら、戦いのスイッチが入るとキレキレになるというギャップで魅せています。福田監督作品らしい笑いと、目が離せなくなるアクションシーンをぜひ映画館でお楽しみください。

作品紹介

映画『アンダーニンジャ』
2025年1月24日(金)より全国公開