絵に描いたような青春を体験できてうれしかった
©2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©2017住野よる/新潮社
――お互いに相手のあのシーンは良かったなというところは?
佐野:やっぱり最後ですね。監督がその人の好きに演じてほしいところは、台本ではセリフを入れずに鍵カッコだけ書いてあったんですけど、京くんにとってのすごく大事なシーンがそうなっていたんです。だから、「どう演じるんだろう?」と思っていたんですけど、完成作を観たら素晴らしかったです。
奥平:僕は5人が一緒のシーンが好きで。一番、青春っぽいって感じたのは花火のシーンです。
佐野:花火、良かったな。あれは撮影ではなかった(笑)。
奥平:マジで5人で花火をして遊んでいただけだもんね。敢えて好きなシーンを言うとしたら、ああいう何気ないシーンがいいなと思いました。自分でも絵に描いたような青春を体験できてうれしかったですし、観ていてもいいなって思えました。
佐野:花火のシーンは新潟での撮影の後半に撮ったんですけど、「花火やるから、それまで頑張ろう」みたいな。ホンマの遊びの予定みたいな感覚で話していました(笑)。
奥平:あとは、水族館のシーンもすごく好きだった。
佐野:水族館、めっちゃ楽しんでたな(笑)。
奥平:水族館はずっと行きたかったんですけど、プライベートでは行けなかったのが、撮影で行けたから。
佐野:撮影関係なく、ずっといろんなところを回ってて。僕はマンボウに腹が立ちましたけどね(笑)。
奥平:確かに(笑)。
佐野:マンボウってほぼ動かないんですよ。でも、マンボウの話をしているから、ヅカ越しのマンボウを押さえたいというシーンがあって、上がってくるの30分くらい待っていました。結局、そのカットは使われなかったんですけど(笑)。
奥平:しかも、そのマンボウが微妙に傾いて泳いでいたりして、「もうちょっとこっちに来てくれよ」みたいな。それがかわいいんですけどね(笑)。




























