人生で初めてファンクラブに入りました
©2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©2017住野よる/新潮社
――今回の共演を通して、お互いの俳優としての魅力をどんなところに感じましたか。
奥平:一緒にお芝居をしていて楽しかったです。京くんにとってラフに話せる存在がヅカなんですけど、晶哉が純粋な反応を返してくれるから、こちらもセリフを言いやすいという楽しさがあって。何をしても受け止めてくれるんだろうなという安心感がありました。
佐野:大兼はやっぱりすごかったです。言葉にするのが難しいですけど、京くんでしかなかったです。
あまり人とコミュニケーションを取ることが得意でない京くんが、唯一、ヅカとはたくさん話すんですけど、そのやり取りをアドリブでする場面があって。モノローグの裏で流れているシーンとかなんですけど、1分ぐらい、2人で何でもいいから話してとか。
その時、ちゃんと京くんらしい影を感じさせながら、ふざけたり、楽しそうに話したりするんです。むしろ「怖っ」ってなるくらいすごかったです。
奥平:ありがとう(照笑)。
――また一緒にお仕事をしたいと思いますか。
奥平:もちろんです。でも仕事もしたいんですけど、僕、(佐野の所属するのAぇ! group)ライブを観に行ったことがなくて。人生で初めてファンクラブに入りました。
佐野:カラオケに行ったときに僕の目の前で入会していました(笑)。
奥平:やっぱり(佐野にとってAぇ! groupの活動は)主戦場じゃないですか。だから、ステージで輝く晶哉を見てみたいというのが、今の僕の一番の想いです。
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――ファンクラブにも入会されたのですね。
佐野:なんでそんなことになったんやっけ? 「ライブ、観に行きたいわ」みたいな話になって。
奥平:それこそスタッフさんもいて、一緒に入ったから(会員番号が)連番なんです。
佐野:「ライブ、観に行くわ」って、ずっと言ってくれています。
奥平:本人には黙って行ってみたいという気持ちもあります。一緒にお仕事をさせていただくと、ライブにご招待していただけることもあるんですけど、せっかくだったら他のファンの方と一緒に楽しみながら観てみたいです。人気なので難しいとは思うんですけど、いつかは。
佐野:楽しみ(笑)。けど、これだけ一緒にたくさん音楽の話をしていて、自分が好きな音楽についても語っているし、大兼が好きな音楽も、よくライブに行っているのも知っているから、そんな人に観てもらうのは……。自分で勝手にハードルを上げてしまっている気がして、怖さもあります(苦笑)。
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――もし高校生に戻れるとしたら、しておきたいことはありますか。
奥平:もっと旅行は行っておけば良かったなと思いました。僕、高校生の時がコロナ禍だったので、無理だったんですけど、中学生の頃は、友達と毎年夏に旅行に行っていたんです。
最初は4人ぐらいだったんですけど、段々参加者が増えて、最大10人くらいになって。それもコロナがあったり、僕も仕事を始めて行きづらくなってしまったんですけど、もっと行っておけば楽しい思い出を共有できたなって思います。
佐野:ヅカを演じていて、運動部はやりたかったかなと。僕は中学から吹奏楽部で、高校も音楽科で、女子に囲まれている状況が多かったんです。だから、運動部に入って、男同士のノリみたいな感じはやってみたいです。スポーツは好きなので、本気になって汗をかくみたいな青春には憧れがあります。
――旅行という話題が出ましたが、もしお二人で旅行に行くとしたら?
奥平:佐渡。リベンジしたい。
佐野:お世話になって人たちにも会いに行きたいしな。
奥平:それはマジで行きます!
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インタビュー中はもちろんのこと、その前後の時間も楽しそうにおしゃべりをしていた奥平さんと佐野さん。お二人の仲の良さが、劇中の京くんとヅカの間に流れる空気感に繋がっているのだろうなと感じました。お二人にしか表現できなかったであろう京くんとヅカ、そして、ミッキー、パラ、エルが織り成す優しい世界を、ぜひ劇場で感じていただきたいです。
作品紹介
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』
2025年5月30日(金)より全国公開






































