今回、自分を見つめ直してわかったことは……
――改めて楽曲について伺いますが、どんな方に聴いていただきたいですか?
田村:聴いてくださる方のほとんどが僕を応援してくださる方だと思うので、まずはそこからでいいかな、と思っています。曲自体も万人に受け入れられる歌詞かと言ったらそうでもないし、自分にリンクさせたものになっているから、まずは田村心を知っている人が聴いて何かを感じていただければいいなと思います。
――どんなときに聴いてほしいですか?
田村:『君がいて欲しい』は爽やかな楽曲で、『Next Step』はバラードチックな雰囲気なので、落ち込んだ帰り道とかにいいんじゃないでしょうか(笑)。
――今回の楽曲制作を通して、自分を見つめ直すきっかけになったりしましたか?
田村:作詞家さんとの話し合いが、自分を見つめ直す機会にはなったと思います。その場で出た言葉などに、「あ、自分はこんなことを感じてるんだ」と思ったことが結構あって。
――それは具体的にはどんなことでしょう?
田村:普段こういうことって言葉にしないですけど、役者は安定しない職業じゃないですか。今までの自分の俳優人生を振り返ると、今がピークだと思うんです。ここからまた上がるかもしれないし、下がるかもしれない、あるいはこのままかもしれない、というのは僕自身でもわからなくて。
上げていかなきゃいけないな、とはもちろん思っていますけど、上がっていく保証はないし……みたいな話を作詞の打ち合わせのときにして。「あ、なんか意外と自分は現実を見ているんだな」と思ったんです。
話し合いの場があったことによって、感じていたものが明確になって生まれてきたし、そういうことが新鮮でした。別にファンの皆さんに見せる部分でもないし、普段口にするタイミングもないことなので、自分が漠然とひとりで感じている不安だったんだろうな、と思うんですけど。
そういうことを作詞家さんと話したら、作詞家さんも「職業は違うけど同じようなことを感じる」とおっしゃっていて。そういう通じる部分だったり、リンクできる気持ちを(歌詞で)作ってみるね、という話が出ました。
――自分の中の不安や、現実的だった一面に気づいて、改めて目標はできましたか?
田村:俳優を続けること。続けなければ、上がることもこのままを保つことも出来ないと思うので、とにかく続けることかな、と思います。
――ありがとうございました!
デビューシングル『君がいて欲しい』の初回限定盤には、デビューに対しての期待や不安などが垣間見れる、ファン必見の貴重なメイキング映像も収められています。このインタビューと合わせて、そちらも楽しんでください!
田村心『君がいて欲しい』
<初回限定盤>
KICM-91958
3,889円+税
<通常盤>
KICM-1959
1,204円+税