「俺の曲、後ろと下ばっか見てる……」(笑)

——m:a.tureは9月14日にミニアルバム『Rebellion』をリリースしますね。

桜村:m:a.tureは大体1年に1枚新譜をリリースしているんですが、毎回「この1年にこれだけ新しい楽曲が作れるようになって、こんな歌詞が書けるようになって、今はこんな気持ちだよ!」という記録のような気持ちで制作してますね。

——なんかこう、年賀状のような……(笑)。

桜村:そうそう(笑)。9月14日にリリースされる新しい“年賀状”は今までで一番時間が無いなかでつくったので、なかなか試される製作期間を過ごしました(笑)。m:a.tureに関してはエンジニアも全部僕がやってるから大変は大変でしたね。壮絶な製作期間だったけど、いままで一番ポップでキャッチーで明るいものに仕上がりました。

——その、出来上がったものと製作期間の対比は面白いですね。

桜村:僕は北海道の浦河町というところの出身なのですが、今年の1月のそこの成人式に、トークと弾き語りのミニライヴで呼ばれたんですよ。「これから社会で活躍する新成人に聴いてもらうなら、背中を推せるようなナンバーを歌いたいな」ってこんな僕でも思ったんですが、自分の曲を振り返って、そういう曲が無いことに気づいて(笑)。「俺の曲、後ろと下ばっか見てる……。」って(笑)。

——(爆笑)。

桜村:自分の自己満足の為に勝手に作って勝手に歌って生きてきたんですが、ここ何年かで自分のことを応援してくれるお客さんの数がとても増えたんですね。

僕はギターは8歳からやっていたし、デモテープなんかは中学生から作っていたけど、20代いっぱいまでは全然売れていなかった。だから、お客さんが増えることはとてもありがたいし、感謝の気持ちがすごくあって。「誰かの為に曲を書くのも悪くないな」って思ったんです。

m:a.tureが今年10周年を迎えるっていうこともあり、今回のアルバムはお客さんに向けて書いたって気持ちが強いです。

撮影:shimadamasafumi

——なるほど。最後の質問です。これだけマルチにご活躍されている桜村さん、今後の目標や野望を教えてください。

桜村:あ、それ聞いちゃいます?(笑) 僕を含め、多岐に置いて様々な分野で活躍している人って大概やりたいことがさだまってないんですよ。それをカッコつけて言ったり、カッコつけて見せてるだけなんです(笑)。

うーん……、やっぱりより良い“ものづくり”をしていきたい。それにつきますね。これからも目の前の課題に対して、 自分がベストだと思えるアプローチを常にしていきたいと思っています。

 

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