「自分で食べたい」そぶりが見えたらスタートの好機。手でつかめる野菜からお試し
手づかみ食べで大切なことは、「自分で食べたい」気持ちをサポートし、やる気を引き出してあげること。それが、将来の生きる力につながる、といいます。
赤ちゃんは、自我が順調に育ってくると、離乳食後期、9カ月前後から自分で食べたがるようになります。そんな兆候が見られたら、1人で食べさせてみるチャンスです。
この頃になると、一般的には幼児食にかなり近づき、「歯ぐきでつぶせるかたさ」が食べられるようになってきます。
水や昆布などで煮た大根、にんじん、ブロッコリー、かぶなどの野菜を、ほんの少し皿の上に置き、様子を見ます。
(★偏食をなくすには、離乳初期段階から野菜を含めいろいろな味に慣れていることが理想です。特に緑黄色野菜は、味覚が発達していないうちに食べ慣らすとよいとされます。野菜を好まないお子さんは、野菜の煮汁をスプーン1杯から、味に慣れることからお試しください)
あまり小さく切ると、まる飲みしてしまう心配があります。初期にはスティック状に切った煮野菜などをそのまま与え、モグモグさせてみるといいようです。
はじめはポイっとされるかもしれません。食べものと知らず遊んでしまうかもしれません。
そこで、手づかみで食べさせるものは「汁気の少ない」「持ちやすい」ある程度大きめな形状にするのがオススメです。
慣れてきたら、ごはんものはおにぎり状にしたり、肉や魚の身はハンバーグ状に丸めたり、持って握れる形状に。
子どもがひとりで食べるのに飽きてきたり、食べさせてほしいような雰囲気になったら、食べるのを手伝ってあげてOKなど、ルールを作ってチャレンジしてもいいかもしれません。