公演が終わって、幕が閉じて、楽屋へ帰ろうとした瞬間、「皆さん、すみません。ここで待っていてください」って、言われて。楽屋へ続く廊下で待ちながら、

「え…?? どういうこと?? どういうこと!?」

「うっ、わぁぁ…、うわぁ…、ほ…んとに…?」

「これ、絶対いやな予感だよね」

って、皆で話しながら、隣にいる子と腕を組んで、ドキドキして待っていたんです。そうしたら、

「政府からの発表を受けて、やむを得ず明日以降の公演は中止となってしまいます」という内容のお話があったんです。プロデューサーの方々も、泣きながらお話しされていて。私はもう、途中から泣き出しちゃって。嗚咽がもれるくらいに泣いちゃって…。

--舞台の幕が閉じた直後に告げられたんですね。

そうなんです。でも、皆でプラスの方向に考えて、

「中止の要請が、今日から2週間だったら、ぎりぎり3/10の千穐楽に1日だけ公演できるかもしれないね。その可能性はまだあるよね」

って、そのときは希望を持って話していたんです。

「でも、そうなったら、今、ここにいないダブルキャストの人たちが舞台に立つことになると思う。だけどきっと、もう1回、このメンバーで集まれるから大丈夫!」

って、言いながら。でも、残りの全公演が中止になるのか、一時休演で、最後に公演できる可能性にかけるのか、最終的な決定は、翌日の朝10時の会議で決まると聞いて。

それまで結果もわからないし、次の日は休演日だったこともあって、何人かでご飯に行って、皆でボロボロ泣きながら思いを共有して。それでその日は終わったんです。

家に帰って夜、やっぱり興奮がおさまらなくて、寝ようと思っても、どうしても眠れなくて。朝7時くらいになっちゃって、でも、“少しは眠らないと”と思いながら寝ていたら、電話が鳴って。「ハッ…」として電話に出たら、マネージャーさんからだったんです。

「残念ながら、全部の公演が中止になってしまいます」って、言われて。

そっ…、かぁって……。また涙でした。はははははは(笑)

「仕方がない」というか、「どこに思いをぶつけていいかわからない」というか。「悔しい」とか、「悲しい」とかでもなくて、何なんですかね…、この気持ちは。残念、ほんと、残念。そう思っちゃって…。

細かいことを言ったら「もっとチャレンジしたかった」というのが一番の思いかな。舞台やミュージカルは、本当に「生もの」だから、本番中に仕上がるものが多いんです。

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