[第13回]宮澤佐江、ミュージカル公演半ばの突然中止発表で、号泣...当日の現場を今、笑顔で振り返る #WSS2

 

「人生楽あれば、苦もある」って、言葉もありますよね。楽しいことや、幸せだけが続いていたら、その状態に慣れてしまう。慣れてしまうと、楽しいということにも、幸せだということにも、気づけなくなってしまうから。

基本的に生きているうちは、楽しいことや、幸せなことの方が、絶対に多いはずなんです。笑っている時間の方が、絶対に多いはずだから。その少ない方の「苦」とか「不安」というものを楽しむ。

「今は、こういうときなんだ、私」

って、飲み込むことが楽しくなってくると思う。不安なときは、自分に言うんです。

「また、来た、来た。この不安が。でも、私はわかっているのよ。3ヵ月後には、もうすっごく楽しいって言ってるのが!」

って。自分の未来を「見透かす」というのかな。客観的に見るというか。

“3ヵ月後の私は、もう笑ってるんだよなぁ。友達も増えちゃって。環境変わって。好きな人もできちゃって? ウキウキしちゃってるんだよねぇ、3ヵ月後は! ”くらいに思って、
“今は不安だよね。しょうがないよね”って、思って過ごすのが一番楽だと思っています。

今回、『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2は、最初不安でしかなかった。幕が開くまで、“果たして自分は完成するんだろうか”って、不安だらけだった。

過去やってきた作品でも、いっつもそうやって、不安を抱えて泣いて、いっぱい泣いて。でも、終わったときには「楽しかったぁ」って言ってるから。

“毎回、不安だって言ってるんだよなぁ”

“今は本当に苦しいし、不安だけど、絶対に最後は、「楽しかった。やってよかった」って、思ってる自分がいるからね、私”

って。そう思ったり、言葉にしたり、自分で自分に言い聞かせることは、やっぱり大切だって、すごく思います。

絶対、皆も過去に、「最初不安だったけど、今は楽しいです」っていう経験はあると思うんです。なので、その経験を思い出して、呪文を唱えたら、へっちゃらだと思います。

苦も楽しむ。不安も楽しむ。です!

－－佐江ちゃん、心のこもったエールありがとうございます! 次回もよろしくお願いします!

はい、ありがとうございました!!

次回の更新は、4/17(金)予定です。

撮影:増田慶 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア＆メイク:伊藤遥香