いろんな意味で、意味があった作品だから、一番泣いたんだと思う(笑)。公演中止の発表を受けて一番泣いたのは、森崎ウィンくんか、私だと思う。「佐江ちゃんと、ウィンくんが泣きすぎてて、涙出てこなかった」って、皆、言っていて(汗)
--最後の舞台の後ですね。
プロデューサーさんの話を聞いているとき、
「ゔゔゔゔぁぁぅぅぅ=======っっ(号泣)」
「ィヤダーーーぁぁ〜、ィヤダーーーぁぁ〜(嗚咽)」
って、大先輩たちがいる中で嗚咽です。
発表の後、ステージで集合写真を撮らせていただいたんですが、全然笑えなくて。そういうときは、いつも「泣いてませんよ、私」みたいに、笑うタイプなんです。だけど、ティッシュをずっとにぎりしめて、「ハイ、ポーズ」のギリギリまで鼻をスンスンしてました。
--他の方は、自分よりすごく泣いている人がいて、むしろ救われたかもしれませんね。
えーー!(笑)。そんなプラスに考えてくれるんですか! あのときは、涙が止まらなくて言えなかったけど、1ヵ月経ってやっと言えます。「あのときは、号泣してゴメンなさいッ!」って(笑)
あの日はたまたま、ふたりのマネージャーさんたちも来てくれていて。ふたりが揃ったのはゲネと初日ぶりで、いつもはどちらかひとりだけが来てくれていたから。毎公演ふたりがいてくれるわけではないので、本当にたまたまだったんです。
発表を聞いて、ふたりの顔を見たら、また、
「わぁーーーーんっ(大泣)。もぅやだぁ、やだぁ(涙)」
って、一度泣き止んだのに、一番心を許せる人がいてくれたことで、またゼロからスタートみたいに泣いちゃって(笑)。でも、ふたりがいてくれたおかげで、気持ちが温かくなったし、ぬくもりをすごく感じました。
だから、本当に大切です。ここで出会った人たちは、皆。
『ウエスト・サイド・ストーリー』に出会ったのは、自分の中で、ミュージカルのような「生」のお芝居を、今後どうしようかと思っていた時期ではあったんです。でも今終わってみて“もっと、もっと「生」のお芝居の世界で生きたいな”と思うようになって。
舞台をともにした人たちと、またどこかで出会うには、“もっと、もっと「生」のお芝居の世界で生きないと、出会えないんだ”って、思ったんです。こんなにもまた、違う作品でも、皆と出会いたいと思ったのは、自分の中ですごく大きなことで。
もちろん、過去の作品で出会った人たちも、本当に皆、大好きだし、皆にかわいがってもらっていて。
自分が次にでる作品が決まると、まず、「知ってる人いるかな?」って、一番に見ちゃうんです(笑)
--(笑)。新学期のクラス発表みたいですね。
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