24地域50名、世界の名だたる映画人たちから届いた応援メッセージ
この独立系配給会社の新たな試みに対し、イザベル・コイシュ、エリック・クー、ツァイ・ミンリャン、マチュー・アマルリックら世界の映画人から続々と応援メッセージが届いている。こちらは動画コメントにまとめられているのでチェックしてほしい。
「私ども独立系映画会社は、製作者や俳優と直接コンタクトを取っています。そこで連絡をしたところ、多くのコメントを寄せてくれました。本当に心強いですし、ありがたいことです」
映画の火を消さないために、新たな試みで踏ん張りたい
5月15日から5社の配信が始まり、翌週の22日にはさらに8社が配信開始。現在、13社の配信がスタートしている。これまでの手ごたえは?
「初日はアクセスが集中したみたいで、つながりづらい状況が続いたみたいでご迷惑をおかけしたようなのですが、順調な滑り出しが切れたかなと思っています。
ご年配の方はなかなか配信になじみがないので、うちにも視聴方法の問い合わせがよく入るのですが、そのあたりをきちんと解消していけば、幅広い層に広く浸透していくのではないかと思っています」
それでも厳しい状況は変わらないが、こう前を向く。
「エンタテインメントは人間の生活においてはプラスアルファの要素。まず、衣食住があってその先に必要となってくるものだと思うので、この映画界の危機が戻るのはかなり遅いのではないか。それを覚悟しないと、とは思っています。
そういう長い目で見ても、コロナと共生していくために映画の見方の多様性というのをお客様に選んでいただく時代にもなってきたのかなと、感じています。いろいろな映画の見方をこちらも提供していく必要があるのかもしれない。
映画館に行きたくても行けない人がこれからもっと出てくるかもしれない。そういう意味で、映画は映画館で観てほしいという願いは変わらないのですが、今回のような試みもしていかないといけないのかなと思っています。
とにかくこのままでは私たちは倒れてしまう。私たちが倒れてしまうと、ミニシアターに映画を届けることができなくなってしまう。そして、世界の映画人が日本の観客に映画を観てもらう機会が、映画の多様性が失われてしまう。
そうならないよう、なんとか頑張らないといけない。1日も早い劇場の再開を祈りつつ、今回の配信を一助にして、映画の火を消さないよう踏ん張りたい」
独立系配給会社が始めた見放題映画配信パック。言い方は好ましくないかもしれないが、これはコロナ禍が与えてくれた、珠玉の映画セレクション。これほどの名作に一挙に出会える機会はそうそうない。
まずは、どんなラインナップなのか、覗いてみてほしい。そして、さまざまな映画を届けてくれる独立系配給会社の存在に想いを寄せてほしい。
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