Photo:小境勝巳

アンセムを作るつもりで完成させた『アーメン・ザーメン・メリーチェイン』

── GOING STEADYの頃から峯田さんはライブ前の限られた時間で1曲仕上げたり、かなり短時間で曲を仕上げることがあるようですね。

峯田 全曲そういうわけではないけど、昔からこういう曲の作り方をやっていたのは確か。ライブ当日に、メンバーに楽屋で曲を教えてアレンジを考えるとか、そんな感じなんだよ。

こう言うと、即興のように聞こえるかもしれないけど、でも、ここに至るまでの間に普段からいろんなことを見て、思ったことをずっと覚えているから、その意味で実は結構時間をかけて作っているとも言えるかもしれない。もちろん、『アーメン・ザーメン・メリーチェイン』もね。

さっき言ったようにイノマーさんのことがあったから、ずっとこの曲のこと、言葉のことを考えていたし。だから、いざ集中したら短い時間で仕上がるんだと思う。こうやって作った曲でもさ、僕にとっては「一生歌い続けたい」っていうものばかりだよ、本当に。

── 当初『アーメン・ザーメン・メリーチェイン』は、『せいじゃのこうしん』というタイトルだったそうですね。

峯田 そう。ロンドンの公園墓地のさ、ちょっと怖いところで作った意味もあって、当初はそういう曲名にしようかなと思ってた。でも、後にこのタイトルに変えたっていう。

この『アーメン・ザーメン・メリーチェイン』はね、作る前に「俺、アンセムを作る!」と思って気合いを入れて取り組んだからね。言葉の数もできるだけ抑えたし、その分聴いてくれる誰かが自分の曲にしてくれるんじゃないかと思ってる。すごく良い曲だと思う。

※次回へつづく

●全11回インタビュー:各回更新!

リリース情報

銀杏BOYZ ニュー・アルバム『ねえみんな大好きだよ』

【初回盤】
【通常盤】

10月21日(水)発売
品番:SKOOL-049 価格:3,300円+税

収録曲(全11曲)
01.DO YOU LIKE ME
02.SKOOL PILL
03.大人全滅
04.アーメン・ザーメン・メリーチェイン
05.骨
06.エンジェルベイビー
07.恋は永遠 feat.YUKI
08.いちごの唄 long long cake mix
09.生きたい
10.GOD SAVE THE わーるど
11.アレックス

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。