声でチームを鼓舞することができる槙野智章 ©J.LEAGUE

さらに選手それぞれにチームの火の点け方があると那須は続ける。

「選手それぞれチームの火の点けどころがあります。僕や槙野(智章)選手や森脇(良太/現京都サンガF.C.)選手とか声を出すタイプ。

関根(貴大)選手に直接伝えたのが、『ドリブルでボールを取られても必死に取り返す姿でチームに火が点く』と。『関根ががんばっている、俺もがんばらないと』と思えるようになると。声に思いを乗せる選手がいれば、プレーで体現する選手もいます。選手それぞれの方法でチームに火をつけてほしいですね」

ホームゲームは残すところ2試合。12月12日(土)の第32節・湘南ベルマーレ戦、12月19日(土)の最終節・北海道コンサドーレ札幌戦ではどんな試合を見たいのだろうか。

「今やっているサッカーがあるし、選手それぞれの個性があります。まず勝つために戦う。タイトルも掛かっていない状況で、この試合を精一杯戦う姿勢を見せることによって、サポーターも感じるものはあるでしょう。人の心に残るプレーを勝つためにやってもらいたいですね」

一戦一戦全力を尽くし続けた先に明るい未来が待っていると那須は信じる。

「このコロナが終わった時に、満員のサポーターが来るように、勝利が最優先ですが、ワクワクさせるサッカー、楽しませるサッカー、何かを感じさせるサッカーをやるということが大切です。コロナが落ち着いた時にJリーグがエンタメとしてさらに素晴らしく成長していければと思っています」

オンラインでインタビューに答える那須大亮

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明治安田生命J1リーグ

浦和レッズ 対 湘南ベルマーレ
12月12日(土) 17:00 開演
会場:埼玉スタジアム2002 (埼玉県)

浦和レッズ 対 北海道コンサドーレ札幌
12月19日(土) 14:00 開演
会場:埼玉スタジアム2002 (埼玉県)

あおやま・おりま 1994年の中部支局入りから、ぴあひと筋の編集人生。その大半はスポーツを担当する。元旦のサッカー天皇杯決勝から大晦日の格闘技まで、「365日いつ何時いかなる現場へも行く」が信条だったが、ここ最近は「現場はぼちぼち」。趣味は読書とスーパー銭湯通いと深酒。映画のマイベストはスカーフェイス、小説のマイベストはプリズンホテルと嗜好はかなり偏っている。