山田ジェームス武×坪倉康晴 撮影:冨永智子
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ゆめ見る男子のキズナ育成ゲーム『DREAM!ing(ドリーミング!)』を原作とした『ミュージカル「DREAM!ing」』が、2020年12月24日より上演される。

ふたりひと組のペアで行う「ゆめライブ」でパートナーとユニゾンし、全校生徒の支持を得て「東雲学園」の首席を目指す候補生たちの青春ストーリーが描かれている本作。

今回は“元ペア”という役どころの花房柳(はなぶさやなぎ)を演じる山田ジェームス武さん、志部谷幽(しぶたにかすか)を演じる坪倉康晴さんにインタビューを実施!

本作の魅力についてはもちろん、自分だけしか知らない“現ペア”の素顔についても語っていただきました。

キャラクターひとりひとりに深みがある

── 現在、稽古真っ只中ということですが、稽古を重ねて感じたご自身が演じるキャラクターの魅力を教えてください。

山田 僕が演じる花房柳は人間としてリアルに描かれているなと感じます。自分の大切なもののためだったらなんでもできて、それによって自分が周りから嫌われてもいいと思えるほどの意志の強さに人間味があふれていますし、キラキラしているところとの振り幅が魅力的。

もしも自分がその立場だったら同じことをできるかなって思うぐらい、柳のそういうところに惹かれますね。ただ、女の子に対しては来る者拒まず、去る者追わず、というスタンスなので、そこはちょっと僕にはわからないですけど(笑)。

坪倉 僕が演じる志部谷幽は、ジェームスくん演じる元ペアの柳くんに対して強い独占欲を持っていて、感情の上がり下がりが激しいキャラクターなんです。明るい性格ではないけど、でも冷たいわけでもなく、独特なキャラクターなので、そういうところが魅力だと思います。

山田ジェームス武×坪倉康晴

山田 学園モノで歌ったり踊ったりするということで、最初はキラキラしたイメージがあったんですよ。でも、それだけではなくて、キャラクターひとりひとりに深みがあるというか、抱えているものがあるので、稽古に入って作品に向き合っていくにつれて、最初に想像していた『DREAM!ing』とはまったく違うなと感じました。きれいなだけでは終わらない作品だなと思っています。

── 本作ではペアでの掛け合いも見どころのひとつということで、ペア相手との関係性はまた特別なのかなと思うのですが。

山田 僕は基本、人に対してフレンドリーなタイプなんですけど、それでも入り口は少し狭めているんですよ。でも僕のペアで望月悠馬を演じる佐藤信長は、最初からその入り口につっかえもせず、そのままスッと入ってきて仲良くなれたなと思っています。

だから特に仲良くなるためにと、意識したことはないです。もしかしたら、信長は超気を遣っているかもしれないけど(笑)。坪倉はどう?

坪倉 僕は人見知りなんですけど、僕のペアの遊馬晃祐くんは、最初の顔合わせのときから積極的に話しかけてくれたんです。年も近いので、稽古場では遊馬くんと一番話していますね。

作中では、幽は遊馬くん演じる牛若湊のことが好きじゃなくて壁を作っているけど、実際の僕たちにはまったくないです!

山田ジェームス武×坪倉康晴

山田 僕から見ていても、すごく仲がいいと思う。でも坪倉と遊馬が、というよりも、1年生チームも2年生チームも全体的に仲がいいんですよ。ペアで固まっていることも多いけど、みんなでコミュニケーションをとっていると感じます。

坪倉 おふたりは原作通り、ジェームスくんが柳で信長くんが悠馬って感じ。稽古場でもそうですし、ふたりで配信してたインスタライブを見ていても、普段からそれぞれが演じるキャラクターのままだなって。

山田 そう見えているんだ! うれしいな。