本当にこれも、演出家さんとこれからどう作っていくかなんです。でも、ルーシーは特にキャラとして歌うことが多くて、それも「上手に歌わないで」って、すごく言われているんです。

自分の歌には、相変わらず全然自信がないから、今は音を取るのに必死なんですが、いつもなら、ミックスボイスだったり、裏声で歌ったりするところも、あえて地声でキンキンさせた声で歌うというか。

「上手に歌ったりしない方が、ルーシーのキャラとして成立するから」とか、「子供っぽさが出るから」って、言われたり。

私は元々、声にビブラートがかけられないから、そこを注意されることはないですが、ビブラートをかけるのが上手な方は、「ビブラートをなるべく抑えましょう」って言われています。皆、上手くなりたくて、ビブラートを練習するのに、今回はちょっと違うんです。

注意の仕方が他の作品と違うのは、年齢はだいたい7〜8歳くらいの子たちの話で、その子たちのキャラが確立されているからだと思います。

だからといって作り込みすぎて、わざと若々しくしているようなものを作りたいわけじゃなくて、わざと下手にしてるっていうのを作りたいわけじゃないんだけど…、テクニックの問題なんですよね。

というのは、唯一すでに演出家さんに言われていることで。

--また、それも難しそうですね。

そうなんですよね。

--今までにないですよね。ミュージカルだったら「こういう歌い方が上手」っていう歌い方がありますよね。

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