なるほど。脚本兼演出家の方の狙いだと思います。

--もうひとつ、怖いなと思ったのは、ターゲットになってしまう主人公の周囲の人たちの情報も探られてしまう怖さがありましたね。

本当にそうです。この作品に出て改めて、家族のことが心配になっちゃいました。芸能界に入った最初の頃は、そういうこともすごく気を付けていたんですが、最近はもう麻痺してきちゃってる。

--GPSがなくても、写真に映った情報から、居場所が特定されたりしますからね。

そういう事件もありましたよね。写真に映っている人の瞳に映った景色から、住所が特定できてしまったっていう事件!? 怖い!!

その事件を見てから怖くて、メガネをかけて写真を撮った時とか、変なものが映り込んでいないかとか、すごくチェックするようになりました。

今回の作品では、ネットについて改めて考えさせられました…。

--確かにそうですね。

でも、これまでのミュージカルや舞台では、何千年も前の話だったり、現実とかけ離れた役をやることが多かったけれど、今回は「今」の話をやることができて、すごく嬉しかったです。

たくさん悩んだかいがあったなぁって思ってます。

--無事千秋楽を迎えて本当にお疲れさまでした。

ありがとうございます。

--さあ、ここから後半は、いよいよお稽古が始まった『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の話題に移りましょうか。

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