もし過去に行けるなら「映画の撮影前に行きたい!」
──大勢の野武士が学校を襲う冒頭シーンが、衝撃的で恐ろしかったです。
鈴木 皆さん、そうおっしゃってくださいますね! 確かに、残酷な描写も多いと思います。でも、あの場面がリアルじゃないと、その後に描かれる高校生たちの頑張りの意味が薄れちゃいますし。
──高校生アスリートたちが自らの特性を生かして頑張る戦いとは対照的に、冒頭はパニック要素も強く、あの場をまず生き延びるには運も大事だと思いました。鈴木さん自身、ああいった状況を生き抜く自信は?
鈴木 いや、やられちゃうかな……。結構どん臭いので(笑)。アワアワしているうちに斬られそう。それに、僕は人よりヒットポイントが大きいので。真っ先にやられて、「痛い! 痛い!」って騒ぐと思います。
──(笑)。完成作を全編観た感想は?
鈴木 スリルがあって、感動もあって、個人的にも大好きな作品です。観ていて飽きることなく、一観客としてハラハラしっぱなしでした。
元々自分の出演作でもあまり気にせず楽しめるタイプですが、特に作品自体に集中できた気がします。物語が進むにつれ、仲間が仲間を思う気持ちが強くなっていく展開にグッときて。そんな彼らの姿が眩しかったです。
──この後も学生役が続きますね。
鈴木 『東京リベンジャーズ』もそうですし、『お茶にごす。』も……。多いですよね。求めていただけるうちはやりたいです。実際に学生だったのは10年くらい前になりますけど、大丈夫なのかな……(笑)。と言いつつ、いい意味でなんとも思っていないのが本音です。
撮影を通し、学生時代を追体験できるのも楽しいですし。僕は至って普通の学生だったので。それに制服を着る役って、共演者との一体感も生まれやすいんです。
──追体験できるのも、お芝居の楽しさですか?
鈴木 そうですね。その上で、いろいろな感情を届けられるのが嬉しい。
僕の場合、どちらかと言うと「この役柄をやりたい」というよりは、「この物語の登場人物になりたい」という気持ちの方が強くて。そういった意味でも、『ブレイブ-群青戦記-』に出演できて嬉しかったです。
ずっと好きだと言い続けている『海猿』もそうですし、メッセージ性のあるエンタテインメント作品が好きなので。
──理想的な出演作だったんですね。
鈴木 まさにそうです。物語に因み、「過去に行けるとしたら?」なんて聞いていただく機会も多いんですが、その度に「『ブレイブ -群青戦記-』の撮影前に行きたいです!」と言い続けています(笑)。
撮影が本当に楽しかったので。撮影前のワクワクと、撮影中の楽しさをもう一度味わえるなら戻ってみたいですね。
ヘアメイク:永瀬多壱(Vanites) スタイリスト:葛西”JUMBO”克哉
『ブレイブ -群青戦記-』
3月12日(金)より公開
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