石丸さち子さんに身をまかせて

ミュージカル『マタ・ハリ』2021年公演ポスタービジュアル

――今はプレ稽古が始まったそうですが(4月上旬取材時)、今感じていることと、本番とお稽古で楽しみにしていることをお聞かせください。

柚希 改めて、大変になるだろうなと感じています。歌ってみたら3年前の自分の喉とも全然違いますし。

お客様はもちろん前回以上のものを観たいと思って来てくださいますし、そうするのは絶対だと思いますし。そのプレッシャーにまいりそうになりますが、今できることを精いっぱい、心を込めて。

3年前とは違う良さもきっとあると思って。マタ・ハリは中身をしっかり見つめる必要がある役なのですが、その辺りは、前回公演の時、石丸さんの導きの先に見つかったことが沢山あったので、再び身を任せたいなと思っています。また新しい自分に出会えたらいいなと思います。

愛希 私は今はまだ譜面だけをいただいている状態で、これから! という感じなのですが、私も新しい自分に出会えそうだなという感じがするので、それが一番楽しみです。

――柚希さんは「石丸さち子さんが導いてくれる」と仰いましたが、前回どんな演出をうけましたか?

柚希 演出で見て下さる時、さち子さんご自身がマタ・ハリになっていらっしゃるんですよ。違う所があればすぐにご指摘下さって。身を任せていたらいい、という感じでした。

歌を、“芝居”として見てくださるので、「もっと心情を込めてほしい」とか「もっと言葉の全てを聞きたい」と仰っていたのが印象的です。

本当に細かく見てくださるので。本当にね、マタ・ハリです。女としてイチから、なにもかも教わりました。

――愛希さんは石丸さんにお会いになりましたか?

愛希 ポスター撮影の時にお会いして、それがほとんど初めてお会いする機会でした。作品への愛情をすごく感じて、これは身をゆだねるしかない、と感じました。

緊張や不安もありますし、今までは言われることや指摘されることを恐れちゃう時もあったんですけど、今回は恐れずに、すべてをさらけ出す覚悟でやっていきたいです。

――今一番楽しみにされていることを教えてください。

柚希 この作品をもう一度できることが本当に嬉しいし楽しみです。だから無事に新しい『マタ・ハリ』をつくることができて、無事に初日から千秋楽まで上演できたら、本当に嬉しいです。

愛希 この素晴らしい曲を歌えることです。この音楽と共にマタ・ハリを演じられることは、すごくしあわせなんだろうなと感じています。

私は実は歌に対してコンプレックスというか、苦手意識があるんですけれども、素晴らしい楽曲を歌える喜びが大きく、がんばりたいです。

ヘア&メイク(柚希)/黒田啓蔵(Iris)スタイリスト(柚希)/間山雄紀(M zero) ヘア&メイク(愛希)/杉野智行(NICOLASHKA)スタイリスト(愛希)/山本隆司

公演情報
ミュージカル『マタ・ハリ』
劇作・脚本:アイヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子
出演:
柚希礼音 / 愛希れいか(Wキャスト)
加藤和樹 / 田代万里生(Wキャスト)
三浦涼介 / 東啓介(Wキャスト)
春風ひとみ / 宮尾俊太郎
鍛治直人 / 工藤広夢 / 飯野めぐみ
石井雅登 / 伊藤広祥 / 上條駿 / 竪山隼太 / 中川賢 / 中本雅俊 / 森山大輔 / 彩橋みゆ / 石井千賀 / 石毛美帆 / 桜雪陽子 / Sarry / 鷹野梨恵子 / 原田真絢

【東京公演】
2021年6月15日(火)~2021年6月27日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL

【愛知公演】
2021年7月10日(土)・11日(日)
会場:刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール

【大阪公演】
2021年7月16日(金)~2021年7月20日(火)
会場:梅田芸術劇場メインホール