YOSHIKI「みんなの想い、僕の想いをhideに届けよう」

YOSHIKI(X JAPAN) 撮影/笠井 銑衣智

そして、早くもイベントのハイライト。前日、急遽ライヴ出演が発表になったYOSHIKI(X JAPAN)が、スマホでステージや客席を撮影しながらステージに登場した。

白いロングジャケットに身を包んだYOSHIKIは、英語と日本語を織り交ぜながら「24年間、みんながこうして応援してくれて、hideも喜んでると思う。短い時間だけど、みんなの想い、僕の想いをhideに届けよう」と、観客に語りかける。しかし、返事がないことに気がつくと、「声を出しちゃいけないんだ? だったら、スマホの灯りをつけて」といい、「紅」のメロディをピアノで奏で始めた。

YOSHIKI(X JAPAN) 撮影/宮脇 進

音にあわせて、無言で光の灯ったスマホを振る観客。続く「HURRY GO ROUND」では、YOSHIKIのピアノにあわせて、hideの歌声が響く。歌詞がスクリーンに映し出され、きっと観客も心の中で大合唱していたに違いない。

演奏が終わると、「また会おうね」と名残惜しそうに何度も手を振りながら袖に向かい、最後に深々と客席にお辞儀をしてYOSHIKIはステージをおりた。

GRANRODEO 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

続いて、GRANRODEOのKISHOWとe-ZUKAが登場。defspiralの3人を従えて、「TELL ME」「BACTERIA」の2曲をプレイ。KISHOWはマイクスタンドを回しながら歌い、e-ZUKAはhideのギターとユニゾンしているようなプレイを笑顔で披露していた。

CUTT(SPEED OF LIGHTS / shame) 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

「50% & 50%」のハードなイントロと共に登場したのは、CUTT。最初に「50% & 50%」のハンドサインをお客さんに説明して、演奏が始まった。

お客さんと一緒に楽しもうとするCUTTのサービス精神で、会場はさらにヒートアップ。間奏で「MASATO先生!」と紹介されたMASATOがスリリングなギターソロを披露し、歌うCUTTもとても楽しそうだ。

defspiral 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

ドキッとする「うそつき」というイントロの一言のあと、重いビートが炸裂して、「DOUBT」の演奏が始まる。hideのダークサイドな世界観を、TAKAがハードに表現。エッジの効いた音と歌声が、会場に炸裂する。暗いステージ+赤い照明と、スクリーンの中と実際のステージの照明をリンクさせているのが印象的だ。