観客が心の中で「Sing along」できるように

綾小路 翔(氣志團) 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

袖から楽しそうにスキップしながら出てきた綾小路 翔(氣志團)が歌うのは、「ever free」。観客の盛り上げ方はさすがで、本人が楽しみながら歌っていることが伝わってくる。

曲が終わってからも、「こんばんはー。アクアラインを超えて、ハマにやってきました。俺とhideさんの共通点は、千葉の伝説ジャガーさん(日本のロックスター、とくに千葉県を中心に活躍し絶大なる人気を誇る)の知り合いということです」と、巧みな話術で会場を盛り上げていた。

J(LUNA SEA) 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

hideが海外ミュージシャンと結成したバンドzilchの楽曲「ELECTRIC CUCUMBER」のPVが流れて、センターマイクの前にJ(LUNA SEA)がベースを持って立っている。hideはもちろん、zilchのメンバーとも親しいJだからこそ表現できる「ELECTRIC CUCUMBER」の力強い歌声と演奏である。

「みんな、盛り上がってるかー? ここから見る景色は、本当にすごいね。俺たちLUNA SEAは、hide兄に本当に世話になった。どれだけ時間がたっても、変わらないものがあるって、お前ら、ここで証明しないか? hide兄は、派手なことが大好きだった。きっと、今日は喜んでいると思うよ」。まるでhideに話しかけているようなMCである。

左からJ(LUNA SEA)、TAKA(defspiral) 撮影/上野宏幸 (株式会社LINKSOLU)

「力強い助っ人を、呼びたい」といって、Jが呼び込んだのはTAKA。「11年前(TAKAと共演して)ロックミュージカルをやった。サイコーだった。あの曲、いこうぜ」といって演奏が始まったのは、「ピンク スパイダー」である。JとTAKAが交互に歌い、defspiralが演奏するというスタイルに、ミュージカル「ピンク スパイダー」の舞台を思い出した人もいたことだろう。

「たくさんの曲を心の中で歌ってきたと思いますが、次の曲はhideさんと一緒に心の中で歌ってください」というMCで、MASATOがアコギを弾き始めた曲は「GOOD BYE」。真ん中のスクリーンには歌詞が出ていて、観客が心の中で「Sing along」できるコーナーである。