運営管理車(監督車)の役割

M:運営管理車(監督車)は各校1台つきます。決まったポイントで指示を出すことができます。この指示(檄?)を楽しみにしている沿道の応援の方も多くいるようですね。

運営管理車には関東学連が手配した運転手、監督、主務(マネージャー)、関東学連の役員の方が乗っています。1台の車に6名ほど乗っています。選手が並走しているとき、選手の後ろにつけるのは順番交代になりますが、そういった指示を受けたり、調整する人も同乗しています。

あと、運営管理車は基本的にトイレに行きません。ただ、僕が大学3年生のとき、同乗している役員さんがどうしてもトイレに行きたくなってトイレに行きました。5区がスタートしてすぐくらいだったのですが、トイレも場所が離れていたり混んでいたりするので、5分以上かかりました。

5分といったら、選手はもう2km手前くらいまで行っていますから、車とはいえそこまで追いつくのは大変。監督は当然イライラしますよね(笑)お昼を挟みますが、食事は摂りません。水分はほとんど摂らなかったです。のど飴は必須です。出発前は戦に行くような雰囲気です。いざ出陣って感じで。

情報の共有はLINE

M:今は各校のタイム差とか情報の共有をLINEでやっているところもあります。

西田:昔は公衆電話を探して、そこから電話で情報の共有をしていたんじゃないかな。サポートするチームメイトやスタッフは大変だったと思うよ。今、テレフォンカード持っている人いるのかな?

M:あと今はTwitterにも何秒差とか情報を発信している人もいますね。怪しい情報もありますけど。オフィシャルのネットの情報もありますし、情報の伝達は楽になりましたね。

箱根駅伝を盛り上げている青学の原監督の○○大作戦。

西田:箱根駅伝が盛り上がっても他の種目も注目されないとダメだと思う。原監督って、どれだけ注目して見てもらえるか考えて、発言したり行動していると思う。東京マラソンに出場させたりもしているけど、それって大切なことだと思う。箱根駅伝を通じて、日本選手権とか陸上競技全体を盛り上げたいという想いがあると思う。

他のプロスポーツのように演出して盛り上げる人がいないから、自分がやらなきゃって想いもあるのかもしれない。箱根駅伝は盛り上がっているけど、陸上競技全体でいうと、もっと自分たちで盛り上げていかなきゃいけないと思う。選手それぞれが広告塔じゃないけど、もっと盛り上げようよ!というのが原監督の想いかなと思う。

M:選手自身のブランド化というのも大切ですよね。TwitterとかSNSを使って自ら発信している選手もいますよね。

西田:ただ、SNSは気を付けなきゃいけないこともあるから、使い方は難しいけどね。箱根駅伝で活躍した選手はモテるから、勘違いしないようにある程度管理しないと競技人生に影響することもあるからね。

M高史を探せ

M:今回は母校駒大をサポートします!沿道のどこかにいるかもしれません!意外と重要な役割かもしれません。4区、8区あたりにご注目ください!?

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箱根駅伝2018まであとわずか。「箱根路から世界」、今回の箱根駅伝から2020東京オリンピックへの道を切り開く選手が生まれるかもしれない一方、箱根駅伝を選手としての最終の目標としている選手も多い。通過点であり、一つの区切りとなる箱根駅伝です。

年齢も18歳から今回は30歳のランナーが様々な想いを持って走る箱根路、様々なドラマが生まれるが、アクシデントなく自分の力を出し切って欲しいと思います。


■西田隆維(にしだ たかゆき)
駒澤大学出身→S&B食品。箱根駅伝で駒澤大学の初優勝に貢献(当時9区区間新記録樹立)。2001年エドモントン世界陸上マラソン日本代表。
現在は市民ランナー向けのランニングクラブNRC(NISHIDA RUNNING CLUBの指導とマラソン大会などの企画・運営を中心に活動中。また、これまでの経験で学んだことを企業や学校で講演。

 

■M高史(えむ たかし)
ものまねアスリート芸人
駒澤大学陸上競技部OB(駅伝主務)。東京マラソン2018チャリティ・アンバサダー。自身考案の「ものまね体操」で保育園から高齢者施設まで訪問し続けるエンターテイナー。ものまね体操・英語版「ジャパササイズ」は8ヶ国後で翻訳され、スペインのテレビでも放送されるなど国内外から注目のエクササイズ。
オフィシャルブログ:M高史の日々精進!