次は「チクゴイズミ(熊本)のカンパーニュ」。
熊本県菊池市にある「ろのわ」という農家が育てた、有機栽培のチクゴイズミを使用。
「カカオっぽい香りがします。厚く切って食べるのが好きです。肉との相性がいいので、焼肉サンドにしてもおいしいと思います」
北海道産はるゆたかの「パンドミ」。
「そのままでもモッチリ感がありますが、トーストするとカリカリ感が加わります。はるゆたかは、このパンに一番合うと思っています」
耳が香ばしく、歯ごたえもあり、おいしいと思った。白い部分はモチモチしていて、噛むほどに甘みを感じられた。トーストしたら皮がパリパリに。パンドミ好きにおすすめしたい一品。
サンドイッチも数種類作っている
サンドイッチも数種類作っている。そのなかから「アンチョビたまごサンド」を紹介してもらった。
パンは北海道産はるきらりの「フォカッチャ」を使用。
卵サンドは黄身と白身を混ぜて作る。ところが、『チェスト船堀』のは、半熟のゆでた卵がそのままはさんであった。
「卵サンドを作ろうと思うと卵が3〜4個必要。でも、ゆで卵だと1個で十分だし、ボリュームもあります。半熟なので齧ると卵がとろけて、ソースになっておいしいんです」
ビネガーでマリネしたカラシナの酸味、卵の甘み、アンチョビの塩味が口内調味されて、いい塩梅だった。
クリームパンも絶品!
果たしてこれがなにパンかわかるだろうか?
「イタリアにズッパイングレーゼというデザートがあります。それをイメージしたオープンサンドのような『クリームパン』です」
ズッパイングレーゼは、リキュールをしみ込ませたスポンジケーキやビスケットにカスタードクリームなどを重ねたケーキらしい。食べたことがないのでググりました。
西野さんはキタノカオリで作った「リュスティック」にアルケルメス(薬草のリキュール)をしみこませた。それに自家製のカスタードクリームを入れて、その上にキャラメリゼをのせたのだそうだ。
「カスタードクリームが好きなのでクリームパンを作ろうと思いました。でも、クリームをパン生地で包むのが嫌だったので、このスタイルにしました」
注文すると作ってくれる。リキュールなしも頼めるが、崩れやすいのでテイクアウトは不可。店頭ですぐ食べてくれる人限定で販売している。
カスタードクリームが濃厚。甘いパン好きな人なら食べる価値あり。