麦さんは、気さくで、楽しくて、猫みたいな方

のん 撮影/奥田耕平

――お2人は初共演です。お互いに対してどんなイメージを持っていましたか。

のん 本当に素敵な役者さんだなって。だから、今回共演できるのがうれしくて楽しみでワクワクしていました。会うまでは、役者気質の、何て言うか…(と、言葉を選ぶ)。

門脇 (ズバッと)話しかけづらい感じね?(笑)

のん そう(笑)。気難しい方なんじゃないかなって思っていたんですね。それはもちろんいい意味で。現場で集中されている役者さんって私はカッコいいなと思っているので。でも実際お会いしてみたら、すごく楽しくて、気さくで、猫みたいな方だなと思いました。

門脇 猫?

のん 何て言うか、自分の時間がある。現場でもよくいろんなところで眠っていて、それも魅力的だなって思いました。

門脇 私、どこでも寝られるんです。支度部屋とか、メイク部屋とか、待機室とか。

のん こんなところで眠ってたんだっていう場面が何度かあって、それが素敵だなって。

門脇 とにかく地面が好きなんですよ。お行儀が悪いからしないですけど、できることならご飯も地べたで食べたい。ジベタリアンなんです(笑)。地面が好きすぎて、すぐごろっとしちゃう。で、気づいたら寝ちゃうんですよね。

門脇麦 撮影/奥田耕平

――門脇さんの、のんさんに対するイメージはいかがですか。

門脇 私はみなさんが抱いているパブリックイメージと一緒で。可愛くて、ピュアで、天真爛漫な方なのかなと。でも実際お会いしたら、本当にストイックだし、考えていることがとても面白いし、クリエイティブだし、芯が強い感じがしましたね。ブレない感じがしました。

のん ありがとうございます(嬉)。

門脇 ひょっとしたら私の方がパブリックイメージ的にブレなさそうな印象を持たれているかもしれないけど、私の1000万倍くらいブレない。柱が太いんです。なのに軽やかなところがすごいなと思います。