初めてが柔太朗で良かった

撮影/小嶋文子

――やはりキスシーンは本作の一つの大きな見どころとなりますが、お二人ともキスシーンは初めてでしたか。

木村・山中:初めてでした。

――緊張しましたか。

山中:(木村に向かって)どうでしたっけ?

木村:覚えてないんだよな(笑)。

山中:あの日の記憶が飛んでる(笑)。キスをするので(役柄として)好きっていう気持ちはもちろん入れているんですけど、キスシーンというもの対しての特別な感情はなかったというか。けど、相手が慧人くんで良かったというのはあります。

木村:それは間違いない。初めてが柔太朗で良かった。

山中:慧人くんだったから、気を遣い過ぎずにできました。お互いに話し合える関係性だったから「こういう角度でやろうか?」とかも相談できて。

木村:だから緊張はしなかったよね。

撮影/小嶋文子

――キスシーンもいつも通り相談しながら撮っていたのですね。

木村:合わさるときの角度とか。

山中:顔の向きとか。カメラマンさんも含めて相談したりしました。

木村:カメラワークが凝ってたよね。それはキスシーンに限ったことではないんですけど。照明とか、そういう技術的なところも含めて、すべてがマッチしていい映像になっていると思います。

山中:あと結構、長回しだったんですよ。カットをかけずに1シーン全部撮ることもあって。だから生っぽい感じもあると思います。

木村:生感はある。

山中:わりと時間をかけてゆっくり撮ってももらえたので、感情の動きとかもわかりやすいと思います。

木村:僕らもこのお話の世界観に入りやすかったです。

山中:しっかりと世界観が作り込まれているから、観てくださる方も入り込みやすいんじゃないかと思います。