釜山の専門店のスンデ(腸詰)盛り合わせ。レバー嫌いでなければハマる可能性が高い
日本の人たちが以前のように韓国旅行を楽しめるようになったので、彼らがSNSに上げる写真を見るのが楽しい。
この半年間ですでに2度、3度と訪韓した友人知人も珍しくない。今回は韓国の肉のスープのなかでは少しハードルが高いと思われがちな腸詰&モツのスープの魅力をお伝えしよう。
スンデクッとは?
韓国料理の神髄はスープにあり。韓国旅行のリピーターなら、とっくに気づいていることだろう。
韓国人の食事はごはんと汁物、漬物がないと始まらない。でも、日本の人が韓国でよく食べるスープというと、ソルロンタン(牛骨スープ)やプゴクッ(干し鱈のスープ)くらいかもしれない。
今回紹介するスンデクッとは、スンデ(豚の腸詰)の入ったクッ(汁)のことだ。もともとは北朝鮮の食べ物で、朝鮮戦争のとき北側から南側に避難してきた人たちによって全国に波及したといわれている。
ソウル中央市場の屋台で食べたカジュアルなスンデ (皿の左)
独特の風味があり、最初は抵抗を感じる人が多いのだが、慣れて来るとハマる人が多く、在韓日本人にもスンデ好きは少なくない。
スンデには市場や街なかの屋台で売られているカジュアルなものと、専門店で出される本格的なものがある。
前者の中身は春雨がメインで、後者の中身は春雨やもち米以外にレバーなどの内臓肉、地域によっては豚の血を入れることもある。
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