ホテルPJの脇にある行列のできるスンデ専門店
ソウルの忠武路駅と乙支路4街駅の中間辺り、日本の人の利用も多いホテルPJの脇に、行列ができるスンデの店「サンスカプサン(山水甲山)」がある。
5年くらい前にゴールデンタイムのグルメ番組で取り上げられて以来、平日のランチどきでも行列のできる店になった。
私は以前からこの店を知っていたが、ホテルPJの両脇に開通した空中歩行路(鍾路大通り~忠武路駅)を散歩したとき、久しぶりに入ってみた。
私のような酒飲みはスンデの盛り合わせでソジュを一杯やるのが常だが、ランチタイムなのでスンデクッの「特」だけを頼む。
11時半の口開け早々にも関わらず、すでに先客が2組いたが、スンデクッを待っている10分ほどのあいだに満席になってしまった。
スンデクッが出てきた。パッと見、「特」らしさはないが、汁にスプーンを入れると、腸詰とモツがゴロゴロ入っていた。このボリュームが普(並)と特(上)の差なのだろう。
スープをひと口。コクがあって美味しい。スンデは4、5切れは入っているようだ。これも食べやすい。
全国各地でスンデクッを食べてきたので、もっとクセのある味がほしいときは物足りないかもしれないが、万人受けする屋台スンデしか食べたことのない人の本格スンデ入門にはぴったりだろう。
モツは弾力があり、鮮度のよさが伝わってくる。本当ならスンデやモツをつまみにソジュかマッコリを1本空け、残った汁にごはんを入れてかきこみたいところだ。
ソウル中心部にはもう一軒、人気のあるスンデ専門店がある。
鍾路3街の豚ハラミの有名店「味カルメギサル専門」の西側の脇道を20メートルほど行くとすぐ左手にある「イ・ギョンムン スンデコプチャン」だ。
こちらもテレビで紹介され、若者が行列を作るようになった。ソルロンタンに飽きた人は、この2店で本格スンデにチャレンジしてみるとよいだろう。