© 文藝春秋(撮影:三宅史郎)

――『雑学×雑談 勝負クイズ100』は、生き物・カルチャー・グルメ・スポーツ・文学・歴史・地理・言語・生活・ニュースの「10ジャンル」のクイズをおひとり5問ずつ考案されたそうですが、問題はスムーズに作成されたのでしょうか。

篠原 スムーズに考えられる問題とそうではない問題があって、「昆虫100問」のほうが本当は楽なんですよ(笑)。でも、ひとつのジャンルに偏るとその他のジャンルが好きな方にはクイズの面白さが届きづらいので、あえて自分たちからは普段出ない問題もバランスよく作ってみようと、10個のジャンルで質問を作ってみました。

私たちはスポーツが苦手なんですが、スポーツの苦手な人が出すクイズってこんな感じだよ、という問題で、ここはご愛嬌、みたいなものもだいぶ含まれていて(笑)。その大変さはあったよね?

河村 そうだね。ふたりで会話をしていると、まったくスポーツの話題が出ない(笑)。本のために頑張りました。

篠原 たとえば相撲問題が2問あるんですが、昨日も相撲の話になって、「大栄翔(だいえいしょう/追手風部屋)は大学院を出ている。○か×か。」というようなクイズを出して、スポーツは苦手ながらお互いに若干相撲は好きだとわかりました。

河村 苦手なりに相撲を観ようとはしていて。自己分析では、相撲はふたりで取り組むので、サッカーのような団体競技と違って試合中どこを観ていいのかわからないという状況にはならないから、まだ興味がわくのかなと(笑)。苦手なジャンルも全部遠ざけずに、わかるところから始めています。

――クイズ問題を作りながらも、お互いに新しく発見したところもあるのですね?

篠原 そうですね。夫に限らず、一緒にクイズをしている者同士だと「こんな問題はきっと得意かな?」という読める部分もあって。お互いの得意分野と、好きそうな問題は、近くで一緒にクイズをやっているとわかってくるものではあるんです。でも、完全に読み切れるものでもないので、ふと意外なところを垣間見たり、逆に自分のことはこうやって思っているんだとわかったり。お互いの理解を深めるという意味でも、クイズが機能したよね?

河村 そうだね。ただ、前に話したことがあるクイズかもと思いながらボツにした問題もありました。今回、本のために新しく調べて作ったクイズもたくさんありますね。

篠原 日頃から、新しく知ったことは見た瞬間に話してしまうので、そういったクイズになるような知識をクイズを収録するまで、自分の心の中に留めておくのが難しかったです。