夜市は不発

羅東に着いたのは夕方過ぎ。夜市が賑わっている時間帯だったが、温泉に入ったり移動したりで疲れていたのだろう。

宿に着き、ちょっとベッドで横になったのがいけなかった。目が覚めたらもう夜の11時を回っていたのだ。

しまった! 夜市に行くはずが、寝過ごしてしまった。

近所に何か買いに行こうかと玄関を出たが、暗い夜道が続いているだけで周りに飲食店はなさそうだ。

美味しい途中下車の旅なのに、この日は空腹のまま眠ることになってしまった。

翌朝は空腹で5時起き

【台湾食べ歩きの旅 #6】羅東の早朝。川沿いに広がる田んぼの向こうに赤い廟が映える。ここは台湾東北部の宜蘭県。米やネギが美味しい

夕方から寝てしまったせいで、翌朝は5時に目が覚めた。すでに明るくなっていたので外へ出ると驚いた。

民宿の前には川が流れており、田んぼの稲穂がゆらゆらと風に揺られている。

その向こうには赤い廟が見え、おじいさんが一人腰掛けて新聞を読んでいる。なんてのどかな朝だろう。

すっきりとした頭で、今回の旅は毎朝ランニングしようと決めたことを思い出した。

稲穂を眺めながら、川沿いをゆっくりと走る。亜熱帯の台湾だが、雨上がりの5月の早朝はすがすがしい。時折、散歩をするおじいさんや犬とすれ違う。

【台湾食べ歩きの旅 #6】羅東市内の川沿いには自転車道が整備されていて、散歩やジョギングもしやすい

礁溪でカモ肉を食べたのが最後なので、おなかは空っぽだ。走りながら考えた、朝ごはんは何にしようか?