©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
ビートたけしが初めて書いた純愛小説を原作に、二宮和也が主演を務めた映画『アナログ』が10月6日（金）より公開される。
二宮が演じるデザイナーの水島悟が、喫茶店で出会った携帯電話を持たない謎めいた女性・みゆき（波瑠）に恋をし、「毎週木曜日に同じ場所で会う」という約束だけを頼りに、関係性を深めていく物語。
藤原丈一郎はそんな水島と同じデザイン会社に勤める関西支社の社員・島田紘也役で、現実と同様、二宮の“後輩”役に扮する。
自身初のスーツを着こなす会社員役でこれまで演じてきたキャラクターとはまた違う一面を見せた本作にどのように向き合ったのかを語ってもらった。他にも“アナログな恋愛”に対する考えや、ソロ活動を通して感じたなにわ男子への想いなども明かしてくれた。
クスっと笑えるアクセントのような部分になれたら
©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
――出演オファーがあった時はどんな印象でしたか。
クランクインまであと1ヶ月ちょっとという時期だったので、「うわっ、もうすぐですよね？」と思いつつ、「わかりました」とお返事をしました。
そこからビートたけしさんが書かれた原作を読ませていただいて、その後に脚本も来て、自分の役柄がデザイン会社に勤める大阪支社の社員で、周りに気を遣うような後輩で、関西弁というのを理解しました。
それから会議のシーンもあったので、ドラマとかで見たことのある会議シーンを思い返すとか、関西人だから身振り手振りが大きいのかな？とかって考えて、クランクインまで試行錯誤をしながら、自分の中の引き出しを増やして臨みました。
――サラリーマン役ということで、周りのご友人などからアドバイスをもらうことはありましたか。
これと言ったアドバイスはもらってないです。ただ会社勤めの友達の話は普段からよく聞いています。
夜、僕がテレビ電話をしたら、まだ仕事中のことがあって、スーツ姿の友達を見て「ホンマに働いてんねや」って思ったり。逆に友達も僕がテレビとかに出ているのを見て、「ホンマにアイドルなんや」って感じてると思うんですけど、その感覚で友達を見てしまいます。
デスクでパソコンを使っている姿を見ると、僕はそういう場面はドラマや映画でしか見たことがないから、友達がドラマに出ているような感覚に陥ったり。会社にもよると思うんですけど、友達と上司の会話を聞いて、意外と堅苦しくないんだなって知ったりもしました。
それを直接役に取り入れたわけではないですけど、上司役の宮川大輔さんとはそういう関係性にできたと思います。島田と僕は似ている部分もあるので、そこは役に取り入れながら、逆に似ていない部分は補いながら演じました。
――スーツを着ると役へのスイッチが入るようなことはありましたか。
これまでの役は私服っぽい衣装が多くて、スーツを常に着ているような役はなかったんですけど、特にメガネをかけた時にスイッチが入る感じはありました。メガネをかけての演技は初めてで、下を向くと落ちるかなとか、動きでの不安もあったので、リハーサル中から付けるようにしていました。
そうしたら、メガネをかけるとより目の動きが際立つことに気づきました。自然とメガネに視線がいくので、レンズというフィルターがかかりますけど、目の動きが強調されていたのかなと。
――島田は関西弁を話す役柄ですが、その点で意識したことは？
僕と大輔さんが出てきたら説明がなくても「大阪支社や」みたいなものになれればいいなと思っていました。シーン数は多くはないですけど、クスっと笑えるアクセントのような部分になれたらとも。
