外見も年齢もこだわりはない。好きになった人がタイプ

――特にお気に入りの写真はどれですか?

新日本プロレス SHO&YOHフォトブック『3K』

SHO:革ジャンを着てる写真ですね。普段しない格好だったので、新鮮でした。

YOH:この革ジャンの値段を聞いて、僕は目が半分飛び出てましたね(笑)。

――50問50答のコーナーがあり、それも読者にとってはたまらない内容だと思います。中には恋愛に関する質問もあって、「好きなタイプはない」と書かれていましたが、ホントのところはどうなのでしょう?

SHO:確かに昔は理想があって、「黒髪ショートカットのかわいい子」って言ってました(笑)。でも、今は好きになった人がタイプです。実際、海外遠征中、メキシコ人女性とか黒人女性とか、いろいろな女性を「素敵だな」って思ってました。見た目のタイプはホントになくなっちゃいましたね。

YOH:だんだんそうなってきますよね。僕は昔「ショートカットで巨乳の子がいい」って言ってました(笑)。

――おふたりともショートカットがお好きだったんですね(笑)。

YOH:彼女ができたときも「ショートのほうがかわいいよ」とか言って、髪を切ってもらうよう、誘導していたくらいです(笑)。今はストライクゾーンがかなり広いです。成長しました(笑)。

――年齢も関係ないですか?

SHO&YOH 関係ないです! 年上でも年下でも好きになった相手であれば。

華やか、強い、気持ちで負けない。SHO&YOHの戦いを見て

――ここからはプロレスの話を。2017年10月、衝撃の凱旋帰国をされました。両国国技館での試合で帰国早々、チャンピオンになられて、ものすごい歓声でしたね。

YOH:海外にいたときも、今の新日本プロレスの状況はチェックしていたんですが、正直戻ってくるのが怖いなと思ってました。

SHO:試合のレベルが明らかに上がってるな、って感じてましたから。

YOH:だね。僕たちが戦っているジュニアヘビー級(以下、ジュニア)という軽量級の世界では、戦い方が漫画、それこそ『ドラゴンボール』みたいになってきてて。

――たしかに、空中で何回転もしたり、地上でくるくる回ったり、驚異的な身体能力の選手が大勢いてびっくりします。

YOH:僕たちにはそういう身体能力はないので、彼らと勝負するのを恐れていた時期もありました。でも、いざ飛び込んでみると、イケるな!って思えたんです。会場の反応にも励まされました。

――実際にベルトも獲得されましたし、おふたりが海外で力をつけて、引き出しを増やしたと感じたお客さんも多いと思います。ちなみに、ご自身で感じる「強み」ってどんなところだと思いますか?

©新日本プロレス

SHO:ヘビー級(重量級)のレスラーに負けないパワーですね。ジュニアだけどヘビーに負けたくない、っていう気持ちは他のジュニアの誰よりも強いと思っています。自分でも意識してトレーニングしています。 

YOH:僕たちは2012年の入門後、新日本プロレスの厳しい道場で育ってきたので、絶対に気持ちでは負けません。メンタルの強さも相当鍛えられてますからね。

――とくにYOH選手は肌が白いぶん、強烈なチョップを受けて、胸板が紫や赤に腫れ上がったり、皮膚が裂けたりすることもありますよね。それでも技を受け続けて、立ち上がって、戦う。その姿に「ああ……」って感動します。

YOH:何があっても心は負けたくないんです。

――最後に、まだおふたりのプロレスを見たことがない方、プロレス自体を見たことがない方へ、プロレスの楽しみ方を教えてください。

YOH:「プロレスは怖い」というイメージがある方もいると思いますが、全然そんなことはありません。新日本プロレスだと第1試合はフレッシュな若手たちの戦い、第2試合は僕たちのようなジュニアの華やかな技が多い戦い……というふうに、いろいろな試合があって数時間飽きることなく、楽しんでいただけると思います。選手個々でキャラクターや見せ方も違いますし、受け身をとる音や技の音などを生で聞くと、衝撃を受けますよ!

SHO:会場に女性のお客さまも多いですし、ひとりで来られる方もいます。女性の声援が多くて、パワーをもらっています。音楽ライブが好きな方なら、大音量の入場曲をはじめ、しっかり楽しめるはずです。

――ありがとうございました!

SHO選手プロフィール
1989年8月27日生まれ。愛媛県宇和島市出身。新日本プロレス所属。173cm、95kg。徳山大学在学中にプロレスラーの道を志し、2012年2月に入門。2012年11月15日にデビュー。2017年10月の両国大会でYOHと共にIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。ジュニアヘビー級のパワーファイターとしても注目されている。

YOH選手プロフィール
1988年6月25日生まれ。宮城県栗原市出身。新日本プロレス所属。171.5cm、85kg。プロレス好きの両親の影響から幼少からプロレスに親しみ、中学生でプロレスラーを志す。2012年2月に入門。2012年11月19日にデビュー。リズミカルなムーヴで相手を翻弄し、2017年10月の両国大会でSHOと共にIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。Twitter(@njpwyohei_k)

1stフォトブック『3K』(東京ニュース通信社)発売中

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。