初めてゲームをやっていて泣いた瞬間がありました

撮影/稲澤朝博

――お二人ともゲームがお好きとのことですが、ゲームにまつわる思い出を教えてください。

奥平:なかなかないことだと思うんですけど、『ファイナルファンタジー X 』で、初めてゲームをやって泣いた瞬間がありました。FF(『ファイナルファンタジー 』)はたくさんのシリーズが出ている名作ですけど、その中でも特に感動した作品でした。

発売されたのは僕が生まれる前だったので、プレイしたのはリメイク版だったんですけど、ゲームをしていて泣くっていうのが初めてで。以前からゲームは好きでしたけど、泣けたことによってよりゲームというものの魅力に気づきました。自分でキャラクターを動かしているから、主人公と同じ人生を歩んだかのような気分になれるんですよね。

映画とかももちろん感情が動かされるんですけど、自分でプレイすることでまた違った感情になるというか。すごく不思議な感覚だったので、今でも思い出に残っています。

鈴鹿:僕は『ポケモン』ですね。毎年、“ダイヤモンド”と“パール”とか、2種類ずつ新作が出るので、それを2つ上の兄と、どちらがどっちを買うかを話し合って、別々のを買うというのを年に1回やることを繰り返していて。

奥平:楽しそう!

鈴鹿:楽しかった(笑)。『ポケモン』はアニメも観ていたし、持ち運べるタイプのゲームもやっていたし、カードゲームもやっていたし。カードは最近、当時を思い出してコンビニで買ったりもして。

奥平:それこそ僕は撮影期間中に(カードゲームを)やってたからね(笑)。

鈴鹿:そうだよね! それを見ていて僕も久しぶりに買いました。

撮影/稲澤朝博

――eスポーツに興味はありますか。

奥平:確か、僕が中学生のときに、『フォートナイト』という有名なゲームが発売されて。最初の頃は大会なんてなかったんですけど、段々とそういう話を聞くようになって。ゲーム内にも、大会ではないんですけど、上手い人は上に行けるというシステムがあって、僕もそれをやっていた影響で、大会も観るようになりました。

優勝すると何億円も稼げるとか、そんな夢のある世界が、こんな身近にもあったのかって。その時に、eスポーツという存在を知りました。

鈴鹿:僕も最初に触れたのは中学生のときかな? 『ウイニングイレブン』とかのサッカーゲームとか、そのあとは『CoD(Call of Duty)』とかのFPS(First Person shooter)のものとか。ただ当時、大会があるとは知らなくて。単にこの地域でうまくて有名な人がいるくらいの認識でした。

けど、ここ何年かでeスポーツの世界大会が開催されたり、すごい額の賞金が出る大会があったり、そういうこときっかけにどんどん広まっていってるのは、ゲーム好きとしてはうれしいです。

それこそ、僕らは「ゲームなんかするんじゃない!」って注意されていた、ギリギリの世代だと思うんですけど、今は本気でゲームをすれば、それが一つの夢にもなりますよね。そんなふうに世界が広まっているのが、いいなって思います。

――大会には出てみたい?

奥平:それこそ小学校の頃とか、まだ子供なので、周りと比べて「俺のほうが強いでしょう」と思っていたから、出てみたいと思っていました。仲のいい友達とかと「楽しそうだね」って話していました。

鈴鹿:僕は出たいとは思ってなかったです。下手だから恥ずかしいといいう気持ちがあって。けど、興味はあるから、友達同士でやっているときに、大会に出ているふうでやってみようと言ってやってみたり。

奥平:そういうのも楽しいですよね。

鈴鹿:妄想しながらやっていました(笑)。