ちゃんと向き合える人と見つけたいし、自分もそういう人でありたい

撮影/稲澤朝博

――この作品を通して、結婚観などに変化はありましたか。

当たり前のことですけど、中途半端な気持ちで何もかにもやるっていうのはよろしくないなと。結婚もそうですけど、お付き合いをするにしても、本当に好きでこの人のためなら自分も変われるとか、許せるとか、責任と自覚を持ちたいと思いました。

結婚ってずっと一緒にいて、生涯をともにすることだと思うんですけど、違う2人ではあるので、いろんな問題や悩みは出てくると思うんです。そういうときにちゃんと向き合える人と見つけたいし、自分もそういう人でありたいなと、より思うようになりました。

――本作には二也(岡田将生)と志朗(高良健吾)という二人の‟夫“が登場しますが、より共感を覚えたのはどちらのキャラクターですか。

志朗ですかね。どちらかと言うと、男性は志朗タイプが多いんだろうなって思います。「仕事でこれだけ頑張っているんだから」みたいな気持ちはわかります(苦笑)。不器用な感じがしますね。

逆に二也は特殊ですよね。夫婦関係も変わっているし。だから志朗のほうが理解はできますけど、思っていることはちゃんと言うとか、どれだけ仕事があってもそれを言い訳にしないとか、そういうことができるカッコいい大人になりたいです。

撮影/稲澤朝博

――礼は一子を癒す存在でしたが、吉野さんが現場で癒されたエピソードはありますか。

特に癒しはなかったけど、充希さんの人柄のおかげもあって、現場ではリラックスしながらお芝居をすることができました。大先輩ですけど、僕なんかにも優しくて、フレンドリーに接してくださいました。

スタッフさんに対しても距離が近くて、それで現場の雰囲気も良くなっていたし、僕も助けられました。

あと、撮影期間中に充希さんと岡田さんとの3人でご飯を食べに行く機会があって。どこまで言っていいのかわからないですけど、お酒を飲んだときの岡田さんがすごくかわいかったです(笑)。自分が笑った勢いで頭をぶつけていたり。それは癒されました。