一つ作品をやる度に、お芝居がどんどん好きになっていきます
撮影／稲澤朝博
――先ほど、本作への出演を決める際に「アーティストとしてのブランディング」についても考えたとおっしゃっていましたが、アーティストとしての見え方と、役者として挑戦したいもののバランスはどのように考えているのですか。
今（取材時）はまだこの作品が世には出ていないので、世に出て皆さんからの反応を受けたときに、自信になるのか、「違ったな」って思うのか、どちらかだとは思うんですけど（苦笑）、これができたら（役者として）もう何でも挑戦できるのかな？とは思っています。
今回で一つ、自分の中で表現の幅というか、お芝居の幅が広がったと思うので、これを機にもっといろんな役をやってみたいです。振り切った役とか、殺人犯とか、絶望の淵に立たされた役とか、今まで挑戦できてなかったものにも興味があります。
毎回、難しいなって思うし、自分に足りない部分もまだまだいっぱいあるんですけど、一つ作品をやる度に、お芝居がどんどん好きになっていきます。
もっとこういうふうにやりたいなとか、もっとこういう作品に出てみたいなとか、そういう欲も出てくるので、モチベーションを切らさずに、これからもいろんな作品に出させていただけたらいいなって思います。
撮影／稲澤朝博
――役者として、今、何が一番楽しいですか。
楽しいかと聞かれると、まだ楽しめている次元ではないですね。模索中というか、もっとできるはずというか、そういう段階だと思います。ただ、作品が出来上がって、世の中に出るときは、もちろん緊張もしますけど、皆さんの反応が楽しみでもあります。
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
題材としてはなかなか珍しい、今まであまり観たことがないような作品だとは思うんですけど、きっと世の中には同じようなことで悩んでいる人もたくさんいると思います。そういう方々が、少しでもその悩みに向き合ってみようと思ってくれたらいいなと思います。
それに、自分は今、悩んでいなくても、目線を変えて楽しめる、いろんな年齢層の人たちが、それぞれに感じるものがある作品になっていると思うので、たくさんの方に観ていただければと思います。
――吉野さんのファンの方にも一言。
ちょっと刺激的なところもあるかもしれないけど（苦笑）、僕が挑戦した新しい一面でもあるので、楽しんでいただけたらうれしいです。
©渡辺ペコ／講談社 ©murmur Co., Ltd.
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今泉監督から「美しく相手を見る目線や顔の角度で魅せられる」「ちょっとした眼差しにすごい色気が滲み出る」と評されていた吉野さん。そんな吉野さんが表現する“礼“には、“一子”でなくともドキドキしてしまうこと間違いないです！
ちなみに、礼はさらっと言い訳もできるような対応力を持っていて、吉野さんは「僕も対応力はあると思います。誤魔化すのは得意です（笑）」と言っていたのですが、今回の現場は先輩方を相手に演技をする場面が多く「めちゃくちゃ緊張したし、人見知りだし、しゃべれないんですけど……誤魔化しました、自分を（笑）」と、自分を誤魔化して頑張っていたことを教えてくださいました。
作品紹介
ドラマ『1122 いいふうふ』（全7話）
2024年6月14日（金）からPrime Videoにて世界独占配信
※6月14日から1～3話、6月21日から4、5話、6月28日から6、7話を配信
