『完璧な家族』© Victory Contents Co., Ltd

チェ・イェビン、いくつもの感情を抱えた女子高生を怪演

ソニのクラスに転校してきた養護施設時代の友人スヨンを演じるのは、『ペントハウス』シリーズで本格デビューしたチェ・イェビン。

同作では一見清楚なお嬢様ながら、キム・ヨンデ扮する同級生に片思いし、ライバルへの嫉妬心や親からのプレッシャーで次第にメンタルが崩壊していく様子を怪演した。

今回も狂気走った演技でドラマを盛り上げる一方で、敵意だけではないソニへの複雑な思いやギョンホに対する高校生らしい憧れの気持ちなどを繊細に演じ、ただのエキセントリックなキャラクターではないことを感じさせる。

中盤では行方不明となるスヨンが、これ以降どのような形でドラマを引っ張っていくのかが大いに気になるところ。

『完璧な家族』© Victory Contents Co., Ltd

イ・シウ、誠実な青年役で好感度を上げる

ソニの幼なじみでギョンホとも親友の同級生ヒョヌ役は、『紙の月』でヒロインと危険な関係となる若者を演じて認知度を高めたイ・シウが務めた。

ヒョヌは裕福な二人とは違う庶民の自分に引け目を感じて、ギョンホのようにソニへの思いを伝えることはできず、あくまでも友人として接している。

最初は二人の影のようにも見えていたヒョヌが、ギョンホの死後はソニにとって唯一頼れる相手となって急速に存在感を高めていく。

ほかに『生まれ変わってもよろしく』や『少年時代』などでも着実にキャリアを重ねているイ・シウ。真実を追い求めるソニを助けて、時には危険な目にも遭う誠実なヒョヌ役で好感度を高めることは間違いなさそうだ。

 

完璧な家族
映像配信サービスLemino(レミノ)にて独占配信中
1話 約60分 全12話 (予定)
© Victory Contents Co., Ltd.

『韓流ぴあ』ブレーンライター。香港映画から始まって韓国エンターテイメントの魅力に目覚めて20数年。ドラマをはじめとする韓国エンタメについて取材・執筆する日々の中、韓国作品のほかに中国時代劇や台湾作品に割く時間が増加中。

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