お芝居の幅は広がった

撮影/川野結李歌

――今回、お二人は約3年ぶりの共演で、その間、それぞれにいろんな作品に出演してきたと思います。俳優としてのお互いを見て変わったところ、変わらないところはありますか。

山中:お互いにお芝居の幅は広がったと思います。あの頃の映像を観るのが(苦笑)。

木村:恥ずかしい。

山中:っていうぐらい、お互いに経験値は上がったと思います。あと、慧人くんは今回、クールな役で、前に共演したときの役とも、本人とも違うキャラクターで、それをしっかり演じているのはさすがだなと思いました。それから、変わらないのは表情の使い方。前から上手だと思っていたんですけど、今回も変わらずいいなって感じました。

木村:柔も言ったようにお芝居の幅はお互いに広がったと思いますし、僕は改めて柔はいい声だなって思いました。歌っているときも、お芝居のときも安心感があります。あとは髪色ですかね(笑)。前回も今回も金髪が変わってなかった。今(取材時)は暗くなっているんですけど。

山中:僕らよくどっちかの髪色が明るい色のとき、どっちかが暗い色のことが多いんです(笑)。

撮影/川野結李歌

――お互いに観客にお勧めしたいそれぞれのシーンはありますか。

木村:晴は普段はかわいいキャラなんですけど、ある出来事が起こって、強く言うシーンがあるんです。現場で見たときは「柔ってあんなに怒れるんだ」って思ったくらいです。印象がガラッと変わるので注目してほしいです。

山中:叶翔がさほ子に強めに絡んでいくシーンがあるんですけど、セリフも長かったし、現場では慧人くんがすごく頑張っていた印象があって。そしたら、映像で観たときにキュンとするすごくいいシーンになっていたので、見どころだと思います。ちょっといたずらっぽい感じを出しているのもいいんです。

木村:叶翔はさほ子のキャラをいじってあえてああいう行動を取っていると思うんですけど、僕はそこにさっきも話した叶翔の不器用さが出ていていいなと感じました。演じるのはすごく楽しかったです。