©2026 藤まる/双葉社・「時給三〇〇円の死神」製作委員会
西畑大吾(なにわ男子)さんと福本莉子さんがW主演を務める映画『時給三〇〇円の死神』が10月2日(金)より全国公開されます。
西畑さんが演じる大学生の佐倉真司は、父親の逮捕に端を発して人生が一変し、何をやっても上手く行かずに投げやりな毎日を送っていたました。そんな時、福本さんが演じる大学の同級生・花森雪希から時給300円の“死神”のアルバイトに誘われます。
仕事内容は、人生の延長時間“ロスタイム”を与えられた“死者”の心残りに寄り添い、あの世へと送り出すこと。佐倉はさまざまな事情を抱えた死者に接する中で、自分自身の人生についても考えるようになっていきます。
ファンタジーでありながら、“死”というものについて真剣に向き合うことのできる本作に、西畑さんがどのような想いで臨んでいたのかを話してくれました。
自分とリンクするところがありました
©2026 藤まる/双葉社・「時給三〇〇円の死神」製作委員会
――原作にはどんな感想を持ちましたか。
最初に読んだときは自分が演じるとかは考えずに、フラットな気持ちだったんですけど、すごく面白いと思いましたし、感動しましたし、考えさせられました。改めて、当たり前の日常の尊さを感じました。
オムニバス形式で、一難去ってまた一難という、読んでいて衝撃が走ることも多かったです。“死”というものを題材にしているからこそ、シリアスな部分もありますし、死者が残した未練も濃いんですけど、その中に、佐倉くんと花森さんとの掛け合いがコミカルに描かれていて、それが箸休めのようにもなっていると思いました。
――演じた佐倉真司をどのように捉えていましたか。
とても真面目で、誠実な男の子なんですけど、ある事件をきっかけに、住んでいる場所、立場、すべてが180度変わってしまって。生きる意味を見出せないまま時間は過ぎ、お金もなくなり、何をしても上手くいっていないときに、花森さんと出会うんです。
僕自身は180度マイナスな方向に人生が変わったという経験がないので、そこについては突き詰めて考えてみました。例えば、自分の今の状況が180度変わったら、どうなるんだろう?と。そこから佐倉くんと向き合い始めました。
©2026 藤まる/双葉社・「時給三〇〇円の死神」製作委員会
――普段から、役の設定を自分ごととして考えるのでしょうか。
今回が特別かもしれないです。自分と年齢が近いというのもありますし、親近感が湧くところもあったので、彼に対して「どういうことを考えているんだろう?」というのは考えました。
――どの部分に親近感が湧いたのですか。
受け身なところ。佐倉くんは元恋人にも、花森さんに対しても、基本的に受け身ですよね。僕もどちらかと言うと、自分から行くというよりは受け身なんです。ボケとツッコミなら、ツッコミだし。あと、周りに対して気を遣っているところとか、自分とリンクするところがありました。
©2026 藤まる/双葉社・「時給三〇〇円の死神」製作委員会
――佐倉を演じる上で、大切にしていたことは何でしたか。
佐倉くんは今の現実から抜け出したい、希望を見出したいという気持ちはずっと持っているんですけど、なかなか一歩が踏み出せないし、踏み出そうとしても阻まれてしまうところがあって、それを花森さんが助けてくれるんですね。
このお話は佐倉くんと花森さんの成長物語でもあると思ったので、いろんな死者をお見送りすることによって、ちょっとずつ大人になっていく姿や、心情の変化は意識していました。
































