そう、『弱虫ペダル』なのにペダルが無いッ! 俳優さんたちはハンドルを持ち、自転車をこいでいる様に見せながら体を常に激しく動かしているのです。

この独特な演出は時にネット上で「笑えるww」「二度見した」など茶化される事も多く、正直申し上げて筆者も「舞台であの原作の盛り上がりを演出することが出来るのかなあ」と思っていたのです。が、全くの杞憂。最高にアツく、激しい男達のぶつかり合いに、序盤からハートをガツンとやられました。ペダルなんか無くても関係ない、いや、むしろペダルが見えた!

1年は初めて、3年は最後。最高に盛り上がるスポ根展開
 

「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」で描かれるインターハイ3日目は、物語の山場、最高潮の盛り上がり部分。主人公の坂道が所属する「総北高校自転車競技部」、ライバルである名門「箱根学園」、超個性的キャラ御堂筋率いる「京都伏見」など、全国の自転車競技に燃える男子高校生達が互いのプライドを賭けて勝負に挑みます。

最終日という事で、1年生はインターハイ初挑戦、3年生は最後のインターハイ、2年生はお世話になった先輩方を見送る、というスポーツ漫画的には一番アツい展開が期待出来るワケ。
 

↑主人公・坂道が自転車部に入る前、ママチャリで片道45kmの秋葉原まで通っていた描写、鳴子章吉に出会い入部を決めるシーンなど、舞台の冒頭でおさらいしてくれるので、ストーリーがうろ覚えでも問題無し!