日々、現状のモチベーションを数値化してみるのが効果的
自分が何に悩んでいるか、ということは意外にわからない部分もあり、気がつけばやる気がなくなっている、という人も少なくないはず。やる気が下がる前に対処するために、どんなことができるのでしょうか。
「前提として、どんな状況で自分のモチベーションが上がり、また下がるか、という傾向を知っておかなければなりません。
例えば、人から感謝される、ほめられるとやる気が出るという人もいれば、困難な仕事にチャレンジしているときほど生き生きする人もいる。そういうパターンを認識しておき、日々、現状のモチベーションを数値化してみるのが効果的です。
何となくでもいいので100点満点で自己評価し、今の点数を1点上げるためには何をしたらいいか考える。
大抵はモチベーションが“高い/低い”くらいの認識しかないので、より細かく考えてみるのが大事です。
そうすると、自分は「何を大切にして働いているのだろうか?」といった価値観や信念、仕事の目的が鮮明に見えてきます。自分を俯瞰してうまく『セルフコーチング』することにつながります」
いいチームの条件とは?
最後に、あらためていいチームの条件を伺うと、
「目的とビジョンが明確で、同じベクトルで目標に向かっている」「個々人の当事者意識が高く、主体的に行動する」という、今回のお話の重要なポイントともに、「役割分担が明確」「PDCA(計画、実施、点検・学習、改善)サイクルがうまく回っていて、経験から学ぼうとする意識が高い」「リーダーがポジティブである」などが挙げられました。
この点もしっかり意識しつつ、チームの中でうまく、新人の見本になる仕事をしていきたいものです。
(取材・文:橋川良寛(blueprint)/撮影:竹内洋平)