「宿題おわった?」が死語になる?!

宿題なし、定期テストなし、校則なしで知られる千代田区立麹町中学校。工藤勇一校長はよくメディアにも取り上げられていますね。工藤校長は言います。

「目的と手段をはき違えてはいけない」

勉強することそのものが目的になっている親子は多いのではないでしょうか。日常であれば、なにかをするとき、「これは何の役に立つのだろうか」とまず考えるところを、宿題だと「とにかくやらなくてはいけないこと」と頭から信じていませんか。

目的と手段のはき違えの最たるもの、それは書き取りです。ママたちにも覚えがあるのではないでしょうか。同じ漢字を何回も何回も書いて、何を書いているのかわからなくなってしまった経験。

ましてや、すでに知っている漢字の書き取りが宿題に出たらどうでしょうか。知っているのに、何回も何十回も書くのははっきり言って無駄です。

「主体性を奪いかねない宿題は出さない」という麹町中学校に続いて、まだ数は少ないですが、宿題を出さない学校が出てきています。形だけの宿題は今後、姿を消していくかもしれません。

学びの本質とは何でしょうか。

本来なら、学ぶことは喜びであるはずです。それが、苦痛になるような学びであれば、すでにそれは学びではないのかもしれません。

今後、受験の体制がどう変わっていってもどーんと構えていられる親になりたかったら、ぜひ本書を手に取ってみてくださいね。時代の最先端を行く先生たちの言葉が詰まっています。