子どもの脳と心が育つ!本当にベストな「絵本の読み聞かせ」

仲宗根さんによると、子どものIQとEQを育て、自己肯定感を高める絵本の読み聞かせ方があるのだそうです。どんなことなのか、教えてもらいましょう。

1.自然なスピードで読む

仲宗根「ゆっくり読まないことが大切です。普通にしゃべるときと同じくらいのスピードで読みましょう。

右脳は見る、聞く、感じるなどの感覚的な情報をあっという間に取り込みます。自然な会話のスピードで読むことが、子どもの脳の特徴に合っているのです。

イメージがふくらみ、右脳を刺激することができます」

2.声色を変えずに読む

仲宗根「声色を変えずに読み聞かせましょう。それにより、子どもは自分の感情を育てることができ、親も子どもの個性や気質を知ることができます。

感情移入せずに読み、子どもがどう感じるかを尊重することで、子どもの感性や個性、才能を引き出す助けになります。

抑揚をつけると疲れてしまい、親も続きません。たまの1回の感動よりも毎日の読み聞かせを習慣化し、多読をするほうが、乳幼児期の時期の子どもの脳にとても良い影響を与えます。

親が読み聞かせを毎日、続けられるようにするためにも、声色を変えずに読みましょう」

3.読んだ後に子どもをほめる、認める

仲宗根「読んだ後は、例えば『最後まで聞いてえらいね。最後まで聞いてうれしかったよ』などと、子どもをほめて、認めてあげましょう。

これは一番重要なポイントです。絵本は、読み聞かせることで自己肯定感を自然に高めることができます。絵本を読んであげることで親の愛情が伝わり、さらに読んだ後にほめる、認めることで、自分自身が価値のある大切な存在だと感じられるようになります。

ほめ言葉は毎回、同じでもかまいません。大切なことは『心から本心で伝える』ということです。

義務感からではなく、我が子に読み聞かせができること、子どもが楽しんでいることに喜びを感じ、表現として最後にほめてください。

そうは言ってもほめ言葉を言い慣れていない、照れくさいから想いが乗らないという方は『GOOD!』『GREAT!』のように軽やかな英語のフレーズで言ってみるのもおすすめです」